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新たな町へ
425話 ナビの愚痴?
しおりを挟む一方の、暁彦は厨房で一人悩む。
「メニューなににするか?」
新人も来たからな…少し豪華にするか?
ん?まて…豪華なメニューって、なんだ?
あっそうだビーフシチューにパンにサラダ。
それに……大食いが居るから、じゃが芋揚げて誤魔化すか?
ハハハ!そうするか!
《主?》
『なに? あっ!また何か文句でも?』
《おや?よくお分かりですね?流石……IQ……》
『なに? なんか不機嫌ですね?ナビさん?』
《いえ、特に?》
『あっそう、なら、邪魔しないでよ』
《……暇なんですよね。最近…ソロソロ私は用なしですか?》
『へ? 洋梨? この世界にあるの、ペア?』
《…馬鹿にしてますか?》
『ハハハしてないよ!ナビ、どうしましたか?ナビがいないと俺は困るんだけど?』
《……そ、そうですか?》
『そうそう、暇ならさっ、警戒頼むけど?』
《常にしてますよ!ほら、リビングから二人使用人がきますよ》
『あっ!本当だ。なに手伝いかな』
《では、私はこれで…》
おや?引っ込んだね唯の愚痴かな?
なんか不貞腐れてましたねぇ……。
後でまた遊ぶか?
そんなことを思いながら手を動かす。
じゃが芋等の野菜を洗って……。
「旦那様!手伝いにきました!ボエナも一緒です!」
「あっそう。なら、そうだな…マイナは食堂にカトラリー出しておいて。そういえば……椅子とテーブル全員座れるか?」
「えっと………足りないです」
「そうだった……困ったな。全員座れないか」
「旦那様だったら私達古株はリビングで食べる?」
食べる?と、疑問系で、こてんと首を傾げるマイナさん……君どうしたもんかな…この子は。
可愛いのだが……刺さらない。
ハハハ!ごめんなマイナ!
《馬鹿ですか?》
『良いよ馬鹿で』
「マイナ、じゃあ、頼むかな?でも…ニングスだけは食堂でも良いかな?明日にはテーブルと、椅子を用意しておくからさっ!」
「別に…ここは、旦那様の御屋敷。好きに?」
「お、おう。ならそうするから、用意宜しく」
「了」
マイナどこで覚えた?
「さて、ならこっちか…えっと、ボエナだっけ?」
「は、はい!旦那様」
「えっと…そのこ野菜洗ってこの笊に入れてくれ」
「は、はい……!で、ですが旦那様?」
「なに?」
「水は何処に」
「水?」
「ええ、水は瓶に入ってますよね? あれ?無い」
「水瓶……」
あっカモメの宿がそうだったね。
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