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新たな町へ

424話 部屋割りは、くじ引きで。

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 さて次ですが………これは厄介ですね。

「さあ、早く部屋割りを決めて、厨房に居る旦那様の手伝いに行かないと!」

 ここに居る、人数分の食事の支度をしないといけませんからね。
 時間が掛かって仕舞います。

「なら、くじ引きだな!それが公平だ!」

「なら、はい」

「ゲイル……これは?」

 私は、ゲイルが出してきた物を受け取りました。渡された物を良く見れば、それは色分けしてある棒で出来たくじでした。
 なんとも都合が良くて……

「驚いたろ?さっき皆で作って待ってたんだ。どうせ、旦那様は適当にって言う筈だし…」

 フフフこれは?皆さん分かってたと言うことですね?

「ゲイル君これは助かります。ありがとう」

「俺だけじゃないぞ!言い出したのは、カナルだし」

「そうでしたか。ならカナルありがとう」

「い、いや、アハハ照れるぜ!あっ、来る人数が分からなかったからな。くじは適当に作ったが、余分なのは避けてな?」

「フフフ、了解です。なら、これは色分けですか?」

「そう、同じ色の人同士が同じ部屋をだって」

「なら、えっとあたしらにも頂戴?」

「ええ、待ってください。……はい、どうぞ」

「ありがとう。ニングス先に女同士で、ちゃっちゃと決めていいんだよね」

「ええそうして下さい。こちらは此方で決めますから」

「分かった。なら、先に引く」

 マイナが率先して色が付いた棒を取りましたね。そして…………全員が取った様です。

「あたしは赤…」

「あたしも赤色です」

「あ!私は黄色」

「私も黄色…同じです」

「あ!なら、宜しく」

 イリヤとボルエが、同室ですか…。
 これは問題が起きないと良いのですが…注意して見ておかないと…。
 また旦那様に迷惑が掛かるような、問題が起きたら大問題ですからね。
 そんなことを考えて居ると、ケイトがまた騒ぎ出した様です。…なんとも煩い方ですね。

「なんだい!またあたしが1人だよ…。ニングスこっちは決まったよ!部屋はどうすんのさっ?」

「少し待ってて下さい。此方も今決まります」

 女性達は決まった様てすね。
 さて、それなら我々ですね。

「なら、はいどうぞ一本取って下さい」

 渡したのはタウルスから順にモルマン、ヘンリル、ベントンにタウルスにくじを引かせる。
 それからカシューにカナルとゲイル最後に残ったのは、私の分です。

「さあ、同じ色の方が同じ部屋に成りますが…どうですか?」

「俺は赤」

「あ!それなら俺です」

 カナルとベントンが同室ですね。

「俺は緑色」

「俺だ!」

 カシューとモルマンが同室ですか…まぁ大丈夫だしょう。

「俺は黒」

「ん?それは俺と同じ」

「へへへなら、宜しく」

「ん、宜しく」

 ゲイルとヘンリルでしたか、が同室ここは問題なさそうですか…年も離れてますからね。

「俺は…白だな」

「それは、私ですね宜しくお願いします」

「お、おう、宜しく」

「貴方は…タウルスでしたね?この屋敷で料理人と、執事が一番早く起きて仕事をしないとなりません。これから宜しくお願いしますね?フフフ」

「そ、そうなのか?」

「ええ、そうなのです」

「………」

「さて、部屋だけど……グレドの部屋も使っていいなら、部屋って間に合ってるのか?」

「間に合ってますね……」

「そう、ならどうするか…クレドと、ニングスの部屋って狭くなかったか?」

「狭くはないですが…そうですねぇ…ベッドが足りませんし、少し手狭ですね。まぁ、それは後で考える事にしましょうか?それより、旦那様の夕食作りのお手伝いが必要では?」

「あっそうだった…!ニングス私とボエナで行ってくる!ボエナ付いてきて」

「は、はい!」



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