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新たな町へ
412話 面接開始 1
しおりを挟む次の日の昼過ぎに、今度はギルドで新しく人を雇い入れる為の面接が始まる。
俺は若干人が信じられないままだがな!
でもやる事はやる!先ずはギルマスに挨拶かな?
ギルドの前に馬車で着くと、俺とニングスにカシューが先にギルドの中に入る。
で、俺はと言うとメルさんを見つけてメルさんに声を掛けた。
「やぁメルさん。こんにちは、今日は宜しく頼みますね」
「あら、アキヒコ君!今日は宜しくね。えっと……悪いけど先に、ギルマスと話しをしてくれるかしら?」
「お願いしますね。で、上に行っても?」
メルから勝手に二階に上がれと指示が出たので、それに従いニングス達を連れて二階のギルマスの執務室に向かい、扉をノックをしてから執務室の中へ入りそこに居たギルマスと話しをする。
「よう、アキヒコ良く来たな」
「今日は宜しくギルマス。それで人は集まったのかな?」
集まってないとかなら、笑えるが?
「なんかなぁ…人が集まり過ぎるくらいに、人が来たんだが。こっちで大方は、篩(ふるい)には掛けたぞ」
「そ、それで?残ったのは何人?」
「100人集まって、残ったのは30人だな」
「30人もか?」
もっと少なくての良かったのに……誤算だった。
「あぁ、応募してきた奴ら全員水晶に触らせてな?まぁ、残ったのが30だ。後はお前の鑑定次第だな」
「……了解」
「で、これが30人分の名前のリストだ」
「おお、気が利いてるね?」
「そりゃそうだろよ!ここはギルドだぞ」
な、なに?その偉そうな態度は…………?
「……さ、サンキュー」
「さ、さ……なんだって?」
「あぁ、ありがとうと言う意味だ。すまん、これありがとう。で、面接はもう始めて良いの?」
貰ったリストを眺めて、ギルマスに確認する。
「おお、良いぜ?空き室を儲けたからな、そこ入って待っててくれ、うちの職員が一人づつ案内するからよ!」
「ふぅ~ん……ちょっとまっててね?すぐ終わるから」
リストを眺めて鑑定開始!問題ありは赤標示。
すると…ざっと10人の名前が赤くなった。
おお!水晶は上手く誤魔化せたんだね?
この人ら……在る意味尊敬です。
「おい、アキヒコなにしてるんだ?そろそろ行くぞ?」
「分かってるけど…ギルマス」
「なんだ?」
「この名前の上に✕印が付いてる10人は駄目だよ」
ヒラヒラとリストをさせてからギルマスに渡す。
「え?なんだと……」
慌ててリストを覗くギルマスに、なんでだと聞かれる。
「なんで…分かった?」
「鑑定したからね。その10人は、誰かに雇われた間者だな」
そんな人物は、ノーサンキューです。
「マジか?」
「マジだね。その人達は呼ばなくてもいいよ?待合室で最後まで待たせて、最後に返せば?」
「お、おう。なら、そうするぜ」
「宜しく。職員さんにも急ぎで伝えてよ?俺らは用意してくれた部屋で待ってるからさ」
「了解だ!少し時間は押すが……待っててくれ」
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