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新たな町へ
385話 旦那が冷てぇ~。
しおりを挟むそもそも……料理人1人が不味かったのか?
だがなぁ…一人の奴隷もしくったしなぁ~。
俺の見る目が無いのか?
そうか俺の見る目がないのか……これは鑑定出来ても痛いぞ……。
まぁ、仕方ない!ここは、勝負だ!
人は選べるんだからな。
色々と考えてると、部屋のインターフォンが鳴るので、受話器を取るとニングスが俺を呼ぶ。
夕食の準備がて来たと呼ばれて、食堂に入ると全員テーブルに着いていた。
相変わらず君達は早いね。
「お待たせ。待ったかな?」
「そう待っては無いぞ。旦那様」
「そう、なら、頂こうか?」
「「「「「「「「頂きます」」」」」」」」
今日のメニューは、蟹炒飯とエビコロッケと蒸た鶏肉が乗ったサラダに、トマンのあっさりスープか。
うん、旨そうだね?
「みんな、食べなからで良いから聞いてくれ」
「なんだい、旦那?」
「ああ、先ずは聞いてくれよ。ケイト」
「それで?」
「先ずは、グレドの馬が手に入ったからさ、近々グレドが屋敷から居なくなる」
「だ、旦那、それは未だ先の話で……」
「何言ってる?早く行って、戻ってきてくれよ?」
「まぁ、そうだがよ……。未だ、イリヤ達が料理を一つも覚えてねぇんだよ!」
「え!マジ?」
「マジですぜ!やっと湯を沸かせる程度だぜ?」
「はぁ~そうか。ケイトは?」
「あ、あたしはこんな凝った料理は、出来ないよ!配膳ぐらいがやっとだよ」
「………マイナ!君は?」
「旦那様ごめんなさい。火が攻撃してくる」
「ブッ!」
おい、誰だ今笑ったのは?マイナに謝れよ?
「………そうか……分かったよ。なら一人……嫌、二人料理が出来る人を雇うか。それと、もう一人護衛を雇おうと思ってるんだけど?みんな良いかな?」
「そ、それは奴隷ですか?」
「ん~迷ってるんだよねぇ」
「なにを?」
「ん?マイナ……あのね?ギルドで募集をするか、奴隷商にまた行くかをさっ」
「そう………」
「そうなんだよ」
「なら、旦那様……」
「なに?カナル」
「お試しで、ギルドで募集をしたら如何ですか?」
「なんで?奴隷は?」
「奴隷は……また、ニグスみたいなのが来られても……」
「そう……そんなに酷かったの?あの男は」
「ええ……まぁ」
「ギルドで、募集の方が人選は確かでしょうから?」
良いのでは?と言われた……。
「カシューは、どう思う?あとゲイルは?」
「俺は別に……もう奴隷では無いですからね!誰が来ても良いです」
「俺も別に……旦那様が決めたなら、構わないぞ?ムグムグ……これ旨い。お代わりグレド!」
「はいよ!待ってろ」
グレドは席から立ち上がり、お代わりのエビコロッケを厨房に取りに向かう。
「そうか……なら、募集するぞ良いか?」
「構わないよ?」
「だな」
「別に良いぜ?」
「好い人が、来ると良いなぁ」
「怖くない人を、お願い」
「………旦那様がそれで良いなら」
「そう?なら、そうするけどね?雇っても直ぐに採用はしないから、安心してくれ。お試し期間は儲けるからね」
「お試し?なんだい、それは?」
「だって……いきなり雇って、トラブルになったら不味いだろ?それにこの屋敷は、秘密が多いからね。新参者は、なにをするのか分からないだろ?ま、部屋の飾り棚は細工させて貰うけどな?」
「ああ、そう言う事ですか……なら奴隷の方が良いのかな?」
と、カナルが呟く。
「ま、そんな事だからさ、グレドは荷造りして出掛けろよ?」
「旦那が冷てぇ~」
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