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新たな町へ
379話 帰宅
しおりを挟むそして、三人で屋敷のエントランスに戻ると、使用人達がわらわらと現れた。なに?一体何事ですか?
「お、お帰りなさい!旦那様!」
マイナが突然抱き付いて来た………なに?
それを受け止めて、皆に訳を聞く。
「お、おう。帰ったよなに?皆してさ」
「なに?ではないだろ旦那!あたしら心配したんだからね?」
「は?なんで……?」
「なんで、じゃ、ねぇだろ?」
「不貞腐れて出ていかれたら、心配するだろ?」
「心配……誰が?」
「俺らがだよ!なに言ってんだよ!旦那様は」
「な、なに怒ってんの?カシュー」
「怒って、ない!心配したんだよ」
「おお、ゲイルくん?君も怒ってるのか?」
「怒ってない!心配したんだって言ってる」
「お、おお。済まんね?でもなんで?」
「なんで、って………ご主人が、グレドと揉めたって!聞いて。不貞腐れて屋敷から出ていちまったって、聞いたら心配事するだろ?」
「カナルも怒ってんの?」
忙しいな!ったく。
「俺は不貞腐れてないよ?まったくグレド。俺は魔物を売りに、ギルドに行くって言ったろ?」
「そ、そうだったか?」
「そうだが?」
「「「「「「………」」」」」」
グレドと、ニングスを使用人の全員が睨む。
「だ、だがよ!あれは絶対に旦那は不貞腐れてたろ?なぁニングス!お前も一緒に居たんだから分かるだろ?」
「………はい。旦那様は不貞腐れて、出ていかれましたよ」
「ほ、ほら……なっ!」
皆に俺は悪くないと、グレドは良い訳をする。
しかし、マイナ……そろそろ離れてくれ!
「それで……マイナ?いつまで俺に抱き付いてるんだ?いい加減離れてくれると助かるがな?」
「あ!あぁ、ご、ごめんなさい」
パッと俺から離れで顔を赤くする。
マイナ、恥ずかしいならこんな事は、しないでね?俺も恥ずかしいからさっ!
「それと、いつまでここに居るのかな?俺は部屋に、戻りたいんだけど?」
「「「「「「はっ、すみませんでしたぁ~!」」」」」」
「やれやれ。これで、落ち着いたかな?」
と皆に確認をする。
「ああ、思い出しました。旦那様に手紙が届いてます」
ニングス……それは早く言おうか?
「誰から?」
「騎士隊長様からです」
「はぁ……あの人かぁ~。厄介だなぁ~あの人も、自分の妹を俺になんてさ。俺は貴族じゃないんだけど……。どれ?手紙見せてよ」
「どうぞこちらです」
「ありがとう。なら俺は部屋に戻るから……。後は皆に任せるよ?あと、夕飯は適当にしてて?俺も自分の部屋で済ませるから。あと、マイナにケイトと、イリヤ!料理覚えろよ?」
「はい……」
「難しいよ?」
「です。料理人もう一人欲しい」
「無理!努力しろ!」
それだけ言うと階段を登って自室に戻る。
「ふぅ~。ここに来ると我が家って気がするよなぁ」
さてさて隊長様はなんと言ってきた?
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