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新たな町へ

375話 蛇は食用だってさ!

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 ノルンに言われて、アイテムボックスから再び魔物を2体引っ張りだした。

「ほら、よっと!ノルンさん出したぞ」

 出した魔物にギルマスが目を見開き、凝視して数秒固まった。
 そして、我に返ると俺を怒鳴る。

「ひ!な、なんだよそれは!アキヒコまたてめぇ~は、こんな魔物を持ってきやがって!」

「あはは!暫く狩りに出ててな?高そうな獲物を見付けたかさら!狩っちゃった。てへ♡」

「………て、てへ♡じゃねぇ~。どうすんだよこれは!ノルンてめぇー、これを俺に見せる為にここに連れて来たのかよ!」

 おお!ギルマスが切れてるぞ!
 これは……やっぱ死倉の方が良かったか?

「そうだよ!見せて、アキヒコのランク上げと、これの素材をオークションに出すんだよ!」

「オークションだと!」

「だぜ?魔石は良い値が付くぞ!それに皮も内蔵もだ。蛇の肉は絶品と聞くぞ?」

 へぇ~。

『なの?ナビさん』

《滅多に口にできない上級の肉ですね。鶏肉に近いそうです》

『へぇじゃ持ってる蛇解体宜しく』

《了………》

「と、兎に角オークションに出すんだよ。ギルマスアキヒコのランク上げてくれ!」

「ち、ちょっと待って?ノルンさん」

「なんだよ、今更魔物を引っ込めんなよ?蛇は食用だし、サラマンダーは、魔石と内臓取り出して、剥製にするんたからよ」

「それは別に構わないけどね?ランクってなにさ?」

「お前今はAランクだろ?」

「さっきも言ったよね?」

「ちっげぇよ!こんな魔物持ち込んだ奴が、A…ランクなんて、どう考えても低いんだよ!」

「そ、そんなの知らねぇ~よ?」

「だからギルマスに頼むじゃねぇかよ!ばっかだねぇ。お前はワハハハ!」

「な、何でそこでバカとか、言われて笑われるんだよ!酷ぇなぁー」

 俺だってそこまで言われたら傷付くんだぜ?

「ノルン……てめぇさっきから黙って聞いてたがな……?アキヒコのランクを、上げるのは難しいぞ?」

「んでだよ!そんなの簡単だろ。こんな魔物持ち込んだんだ、試験なんて問題外だろ?」

 おや、試験なんてあんのか?知らなんだよ。
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