400 / 761
新たな町へ
345話 執事と領主様とメイドの♡
しおりを挟む俺が馬車から降り、執事達の入館の許可を取るとこの屋敷の執事だろうか?俺を見ると直ぐ様挨拶をしてくる。
隊長達にはもう挨拶したのかな?
「これは良く、おいでくださいました。私は、この屋敷を取り纏める。家宰執事のルブルス・マンチェと申します」
「こ、これは、ご丁寧に。私はアキヒコ、ナルミヤと申します。本日は宜しくお願い致します。先ずは、私共を領主様のお屋敷の敷地に入れて貰い、有り難うございます。それで、宜しければ馬車の誘導をお願いしたいのですが」
「フフフ。それは大丈夫ですよ?ご心配為さらずに。警備隊の馬車も誘導しますので、その後に続いて下されば。そちらでは御者の方の、待機場所も御座いますので」
「ありがとうございます。ゲイル頼むね」
「畏まりました」
ゲイルが、【畏まりました。】だって!!ビックリですよ。
「さて、アキヒコ様。ヒューグ隊長殿、ギルドマスター様。屋敷へ御案内致しますのでどうぞ、中へ。それと、アキヒコ様のお付きの方達も、どうぞ中へお入りくださいませ」
「「「ありがとう存じます」」」
と頭を下げて、屋敷に入る。
執事の後に付いて案内されたのは、多分貴賓室だ。部屋の調度品も品が良いものが多い。
『むぅ……これは、用意してきた手土産……外したかな?ナビさん』
《いえ、大丈夫です。寧ろ喜ばれる事間違いは無いです》
『………そう?なら良いのかな?』
《はい!後はタイミングです!》
『了』
それぞれのテーブルに、着くとお茶が目の前に出される。
「どうぞ……」ポッ♡
「ど、どうも……」
メイドが俺の目の前にカップを置くが……なぜ顔を赤くするのかな?
『ナビさぁ~ん。これは、飲んで大丈夫ですか?』
《…………大丈夫ですよ?味は落ちますが……彼のギルドとは違いますから……薬等は入って居りません》
『了!』
メイドにお礼を言ってカップに一口、口を付ける。
(………惜しいねぇ……。お茶が古いのかな?蒸らしが足りないのかな?分からないかけど……一口でいいや)
お茶の感想をあれこれ考えてると、部屋の扉が開く。どうやら主様のご登場かな?と思い。席を立って主を迎える。
「やあ、お待たせしたね。中々仕事の段取りが悪くてね。やっと方がついたよ」
といって入ってくる。
「嫌、そう待ってはないぞ?ダルタニア。私たちも先程着いたばかりだ。気にするなハハハ」
隊長さん、豪快に笑って領主と見受けられる男の背中を叩いてる。し、知り合い?友達使用かな?
「い、痛い!ヒュー!痛いやめろ。お客様の前だろが!」
「おっと、すまん。ギルマス済まないね?後……アキヒコ君もな」
「い、いえ」
「私の事はお構い無く、領主様。それで今日はアキヒコを連れて参りましたのでご挨拶を。おい!アキヒコ!此方………」
「アキヒコ、ナルミヤと、申します。本日はお招き頂き、ありがとう存じます」
挨拶をして腰を折って頭を下げてから、頭を上げて領主の顔を見る。
「これは、また……話しには聞いていたが……」
「ダルタニア!挨拶には挨拶だ!」
「おっと、失礼した。私はこの王都を陛下から任されている、ダルタニア・マクレインと申す。本日は私の申し出に従い良く来てくれたね?」
「いえ、領主様のご命令ですから」
「ハハハそれもそうだね?さあ、どうぞ、座ってくれたまえ」
「では、失礼します」
38
お気に入りに追加
1,306
あなたにおすすめの小説
あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~
深楽朱夜
ファンタジー
13人の神がいる異世界《アタラクシア》にこの世界を治癒する為の魔術、異界人召喚によって呼ばれた主人公
じゃ、この世界を治せばいいの?そうじゃない、この魔法そのものが治療なので後は好きに生きていって下さい
…この世界でも生きていける術は用意している
責任はとります、《アタラクシア》に来てくれてありがとう
という訳で異世界暮らし始めちゃいます?
※誤字 脱字 矛盾 作者承知の上です 寛容な心で読んで頂けると幸いです
※表紙イラストはAIイラスト自動作成で作っています
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
42歳メジャーリーガー、異世界に転生。チートは無いけど、魔法と元日本最高級の豪速球で無双したいと思います。
町島航太
ファンタジー
かつて日本最強投手と持て囃され、MLBでも大活躍した佐久間隼人。
しかし、老化による衰えと3度の靭帯損傷により、引退を余儀なくされてしまう。
失意の中、歩いていると球団の熱狂的ファンからポストシーズンに行けなかった理由と決めつけられ、刺し殺されてしまう。
だが、目を再び開くと、魔法が存在する世界『異世界』に転生していた。
目覚めた世界は異世界化? ~目が覚めたら十年後でした~
白い彗星
ファンタジー
十年という年月が、彼の中から奪われた。
目覚めた少年、達志が目にしたのは、自分が今までに見たことのない世界。見知らぬ景色、人ならざる者……まるで、ファンタジーの中の異世界のような世界が、あった。
今流行りの『異世界召喚』!? そう予想するが、衝撃の真実が明かされる!
なんと達志は十年もの間眠り続け、その間に世界は魔法ありきのファンタジー世界になっていた!?
非日常が日常となった世界で、現実を生きていくことに。
大人になった幼なじみ、新しい仲間、そして……
十年もの時間が流れた世界で、世界に取り残された達志。しかし彼は、それでも動き出した時間を手に、己の足を進めていく。
エブリスタで投稿していたものを、中身を手直しして投稿しなおしていきます!
エブリスタ、小説家になろう、ノベルピア、カクヨムでも、投稿してます!
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
どこかで見たような異世界物語
PIAS
ファンタジー
現代日本で暮らす特に共通点を持たない者達が、突如として異世界「ティルリンティ」へと飛ばされてしまう。
飛ばされた先はダンジョン内と思しき部屋の一室。
互いの思惑も分からぬまま協力体制を取ることになった彼らは、一先ずダンジョンからの脱出を目指す。
これは、右も左も分からない異世界に飛ばされ「異邦人」となってしまった彼らの織り成す物語。
神によって転移すると思ったら異世界人に召喚されたので好きに生きます。
SaToo
ファンタジー
仕事帰りの満員電車に揺られていたサト。気がつくと一面が真っ白な空間に。そこで神に異世界に行く話を聞く。異世界に行く準備をしている最中突然体が光だした。そしてサトは異世界へと召喚された。神ではなく、異世界人によって。しかも召喚されたのは2人。面食いの国王はとっととサトを城から追い出した。いや、自ら望んで出て行った。そうして神から授かったチート能力を存分に発揮し、異世界では自分の好きなように暮らしていく。
サトの一言「異世界のイケメン比率高っ。」
神速の成長チート! ~無能だと追い出されましたが、逆転レベルアップで最強異世界ライフ始めました~
雪華慧太
ファンタジー
高校生の裕樹はある日、意地の悪いクラスメートたちと異世界に勇者として召喚された。勇者に相応しい力を与えられたクラスメートとは違い、裕樹が持っていたのは自分のレベルを一つ下げるという使えないにも程があるスキル。皆に嘲笑われ、さらには国王の命令で命を狙われる。絶体絶命の状況の中、唯一のスキルを使った裕樹はなんとレベル1からレベル0に。絶望する裕樹だったが、実はそれがあり得ない程の神速成長チートの始まりだった! その力を使って裕樹は様々な職業を極め、異世界最強に上り詰めると共に、極めた生産職で快適な異世界ライフを目指していく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる