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新たな町へ

345話 執事と領主様とメイドの♡

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 俺が馬車から降り、執事達の入館の許可を取るとこの屋敷の執事だろうか?俺を見ると直ぐ様挨拶をしてくる。
 隊長達にはもう挨拶したのかな?

「これは良く、おいでくださいました。私は、この屋敷を取り纏める。家宰執事のルブルス・マンチェと申します」

「こ、これは、ご丁寧に。私はアキヒコ、ナルミヤと申します。本日は宜しくお願い致します。先ずは、私共を領主様のお屋敷の敷地に入れて貰い、有り難うございます。それで、宜しければ馬車の誘導をお願いしたいのですが」

「フフフ。それは大丈夫ですよ?ご心配為さらずに。警備隊の馬車も誘導しますので、その後に続いて下されば。そちらでは御者の方の、待機場所も御座いますので」

「ありがとうございます。ゲイル頼むね」

「畏まりました」

 ゲイルが、【畏まりました。】だって!!ビックリですよ。

「さて、アキヒコ様。ヒューグ隊長殿、ギルドマスター様。屋敷へ御案内致しますのでどうぞ、中へ。それと、アキヒコ様のお付きの方達も、どうぞ中へお入りくださいませ」

「「「ありがとう存じます」」」

 と頭を下げて、屋敷に入る。

 執事の後に付いて案内されたのは、多分貴賓室だ。部屋の調度品も品が良いものが多い。

『むぅ……これは、用意してきた手土産……外したかな?ナビさん』

《いえ、大丈夫です。寧ろ喜ばれる事間違いは無いです》

『………そう?なら良いのかな?』 

《はい!後はタイミングです!》

『了』

 それぞれのテーブルに、着くとお茶が目の前に出される。

「どうぞ……」ポッ♡

「ど、どうも……」

 メイドが俺の目の前にカップを置くが……なぜ顔を赤くするのかな?

『ナビさぁ~ん。これは、飲んで大丈夫ですか?』

《…………大丈夫ですよ?味は落ちますが……彼のギルドとは違いますから……薬等は入って居りません》

『了!』

 メイドにお礼を言ってカップに一口、口を付ける。

(………惜しいねぇ……。お茶が古いのかな?蒸らしが足りないのかな?分からないかけど……一口でいいや)

 お茶の感想をあれこれ考えてると、部屋の扉が開く。どうやら主様のご登場かな?と思い。席を立って主を迎える。

「やあ、お待たせしたね。中々仕事の段取りが悪くてね。やっと方がついたよ」

 といって入ってくる。

「嫌、そう待ってはないぞ?ダルタニア。私たちも先程着いたばかりだ。気にするなハハハ」

 隊長さん、豪快に笑って領主と見受けられる男の背中を叩いてる。し、知り合い?友達使用かな?

「い、痛い!ヒュー!痛いやめろ。お客様の前だろが!」

「おっと、すまん。ギルマス済まないね?後……アキヒコ君もな」

「い、いえ」

「私の事はお構い無く、領主様。それで今日はアキヒコを連れて参りましたのでご挨拶を。おい!アキヒコ!此方………」

「アキヒコ、ナルミヤと、申します。本日はお招き頂き、ありがとう存じます」

 挨拶をして腰を折って頭を下げてから、頭を上げて領主の顔を見る。

「これは、また……話しには聞いていたが……」

「ダルタニア!挨拶には挨拶だ!」

「おっと、失礼した。私はこの王都を陛下から任されている、ダルタニア・マクレインと申す。本日は私の申し出に従い良く来てくれたね?」

「いえ、領主様のご命令ですから」

「ハハハそれもそうだね?さあ、どうぞ、座ってくれたまえ」

「では、失礼します」



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