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新たな町へ
326話 誰が逃げた?
しおりを挟む「で、誰が逃げた?」
「えっと名前と、年齢しか知らんが?」
「それで充分だぞ、今朝の話しだしな?」
「なら……ニグスだ。年は18才と言ってたな」
「了解!こっちで処理場しておく。下に行って売りもん出してくれや」
「悪いね?宜しく頼むよ?したの解体屋のノルンさんにいえば良いのか?」
「おう、そうしてくれ。下の倉庫に居ると思うからな」
そして、ギルドの解体倉庫の中に三人で入る。
「う!なんです?この匂いは!」
「相変わらずここは…凄い臭いだ!おーいノルンさんいるかい?」
「………」
おや?返事がないぞ?
「ノルンさん~!ベア要らないかい?」
すると、倉庫の奧からバタバタと人が走って来る。
「な、何だとぉ~!ベアだとおい何処にいる!だせ!!出しやがれ!!」
俺の両肩をガッリつかん揺さぶりながらベアを出せと言うノルン。
……やめてくれ~!脳が揺れる~。
「ノルンさん~やめ、やめてぇ~くれぇ~!気分が悪くなるよぉ~」
「おっと、悪いな。えっと……お前……誰だ?」
「ひ、ひでぇ~!人の肩揺さぶって置いて?誰だとか!」
う、気分が悪い……クリーン!浄化……。
ふぅ~落ち着いた……。
「お、思い出した!お前、やたら獲物持ち込んで来た奴だ!ワハハハ!」
「……………」
煩い。
「えっと……久しぶりですかね?ノルンさん」
「おお、で、獲物は何だ早く出せよ」
か、顔が近いから!離れろ。
「そう、慌てないで下さい今出しますから。離れて下さい。近い」
「お、悪いな!なら…あの辺に出してくれ」
「分かりましたよ!」
あの辺にといわれた場所に移動して、場所はここで良いかと確認する。
「ノルンさんこの辺に出して良いですか?」
「おう!頼む」
「了解なら………」
ドサドサと三頭のベアを床に出す。
「何だまたベアか?兄ちゃんしけてるなぁ~」
「まあ、そう言わないでよ?何ならワイバーン出すか?」
「お!在るのか?なら出せよ。高く買うぜぇ~魔石付きなら、もっと高く買うぞ」
「「だ、旦那様……」」
「ん、なに?カシューにカナル?」
「ワイバーンって本当に!お持ちで?」
「冗談ではなく?」
「なに?冗談だとか思ってるの?」
「おい、兄ちゃんこいつらは?」
「え、ああ、こいつらは……俺の使用人達兼、仲間……かな?」
「ほぅ……偉くなったな?で、ワイバーンだせ!」
「お、おう。なら…………よっ!」
ベアの隣にワイバーンをポイっとだした。
「「おお!旦那様本当に……これ……」すげぇ~」
カナルと、カシューが俺の側に来ると、出したワイバーンをマジマジと見る。疑い深いねカナル、カシュー君……。
「で、ノルンさん。これで、良いかい?」
「おう!後で報酬取りに来いよ。そうだな……明日ならいつでも取りに来て良いぜ?ギルマスに伝えておく」
「なら、明日取りに来るよ。宜しく」
「おう!」
「ほら、二人とも、それ見でないでここ出るよ?」
「「あ、はい!」」
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