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新たな町へ

313話 追加のベアで

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 少し離れた場所に【クリエイトホール】で地面に穴を開ける。
 その姿を見たニグスが驚いてる。

「なに?見てないであっち手伝いなよ?俺に謝ったなら少しは行動したら?」

「く!」

 なんか、悔しがってカシュー達の側に向かって行ったね?
 なにあれ、本当に……あの人を選び間違えたかな?でも他に居なかったんだよなぁ~!あの態度って誰かに似てる。
 あれ……誰だっけ……?
 あ!あの神殿に居た生意気な餓鬼と一緒だ!
 これは困ったよ?ああいった性格の人って、面倒なんだよ。
 関わりたく無かった。
 カシューとカナルに相談かな?

《それは、後で考えませんか?僭越ながらマップに反応が有ります》

『え!マジ、なに?』

《マジです、お気をつけを。ですが、主には余り問題はないです》

 なんだかナビが、ご機嫌が斜めですが。
 いったいなにが……?
 おっと!そんな場合ではないんだったね?マップで確認っと…………おやこれは……不味くないかね?

「カシュー!カナルそっち、危ない!早くこっちにこい!」

「え?なんで、ですか?まだ処理……おわ」

「良いから早く全員こっち!こい、走れ!」

 その言葉で4人全員が、俺のところに向かって走ってくる。
 そして結界を張り4人を守り、俺は魔物を確認しにカシュー達がいた場所に向かう。

「カシュー、お前達!ここから動くなよ?」

 そして俺は剣を抜いて、ここに来るであろう魔物を迎え打つ様に構える。

「「「グオォーーーー!」」」

 草木を薙ぎ倒して、グランドムーンベアが3頭出てきた。
 なんだが興奮してる?あ……っ!血のい臭いか。
 まぁ、いいや!早く処理しちゃいますか?先ずは魔法で…【ストップ】それから剣を持って、ベアに飛び掛かり首に狙いを定めて剣を振り抜いた。

「いよっ!!落ちろ!」

 するとベアは、固まった状態で頭と体が離れてどさりと大きな音と共に頭が地面に転がり落ちた。

「よし!先ず一頭!次」

 次の二頭には、ベアの顔をめがけて【ウォーターボール】を放って油断させる。
 その隙に【ライトニードル】で頭を貫いて、魔物を倒して終了です。

「ふぅ~これで終わりかな?あ!結界解除!」

 パチンと指を鳴らして結界を解いた。
 すると、カシューとカナルが俺の側に飛んでくる。

「だ、旦那様!グランドムーンベアですよ?これ!な、何で軽々と一人で狩れるんですか!」

 指をベアにさしてなんでだと聞いてくる。
 ウザ!

「そうですよ!この魔物は大人6人で連携とって、やっと一頭倒せるか?ぐらいの魔物ですよ!」

「旦那様……怪我ないのか?」

「………すげぇ~化物だ!」

「え?そうなの?でもほら、なんともないし?ベアは、売れるからさ?頑張った!皆が怪我しても困るでしょ?てか、ニグス……化物で悪かったな!」

「……」

「だ、旦那様、ほら、取り敢えずあれはどうするのですか?」

「仕舞うけど?なにカナル」

「い、嫌ほら、楽しいピクニックですから!あと少しでゴブの、処理も終わりますから穴に火を入れますよ?」

「分かった!なら後処理頼むよ?俺は馬車に戻る!あとこれにゴブの耳いれて持って来てね!」

 ポイと巾着を投げてカシューに渡す。

「「「はい」」承知しました」

 倒したベアだけをアイテムボックスにいれて、カシュー達の側を離れて馬車に一人で戻った。
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