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新たな町へ

311話 お客様は……ゴブだよ?

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 皆で魔物狩り&ピクニックです。

 少し広めの場所をマップで確認しながら、ニグスと御者台に座るのを交代して、座って道案内をする。

「旦那様?」

「なに?あ!その道から逸れてね?広い場所はこの向こうだぞ?森があるから気をつけてね」

「は、はい……(なんで、分かるんだ?)」

「で、なに?」

「なんで御者台に貴方がいるのですか!危ないですよ!」

「ん?大丈夫だろ?認識阻害掛けてるよ?」

「そう言う……はぁ~」

 カナルが呆れてる……何故よ……?

《そもそも、主が御者台に座るからですが?》

 おお、久しぶりのナビさん?あれ違うかな?

『ええ、良いじゃんか!御者台にも低反発マット敷いたぞ?』

 これで尻は居たくない筈だ!ハハハ。

《そう言う問題ではないです!》

 怒られた……むぅ……解せぬ。

「そもそもこの馬車!装飾が無いとはいえ、外観も少し豪華なんですよ?(中は半端ないくらいに豪華だし)」

 すると今度は後ろから声がする。誰?
 後ろを振り向くとカシューだった。

「ん?カシューか。え?豪華なの……これが?」

 馬車を指さして確認する。

「そうです!カシューの言う通りです。なので旦那様は、極力馬車の中で他の皆と、話しでも……」

「ストップ、カナル。左手!森の奥にお客様です!数は20ゴブだよ?気をつけて。ゲイル!」

 それだけ伝え終わると、一人馬に乗るゲイルを呼ぶ。

「な、なんだ?」

「ゴブがこ左側の森の奥に潜んでるから、一旦止まるよ?」

「分かった」

「カナル、止まって!」

「は、はい!」

 カナルが手綱を引いて馬達と馬車を、急停止させる。

「カシュー!とニグスは外に出てね?カナルも」

「了解」

 俺は馬車の中に一旦戻り、ニングス達に馬車の周りには結界を張るから、安心てくれと伝えて外に出る。

 そして馬と馬車を認識阻害の結界を張り、馬車から離れてカシュー達を連れ、ゴブの潜む場所の手前までゆっくりと歩いていく。

「で、どうするんです?」

「突っ込んでは行かないでね。後……ゲイル、ニグス」

「なに?」

「なんだ」

「ゴブは倒したことがあるの?」

「それくらいはある!だが苦戦はすることが多かった………」

「俺もそんな感じだ」

 ん~ある意味……凄いのだね?君達。ゴブで苦戦するの?それで冒険者なの?

《主……低ランクの冒険者です。そんなものでは?》

 あ!そうか……昔読んだ本にも低ランクの冒険者……モブ君達は、ゴブで苦労するシーンが書かれてだけど……でもこれってリアルだろ?良いの?そんなに弱くて……謎だ……。

「カシュー?カナル、ゲイルとニグス手助け出来るかい?」

「まぁ、それなりには?」

「4人で、何匹相手できる?」 

「それは、行き当たりで、適当ですかね?」

 さっぱりわからないか……。

「そう?なら、俺が先にゴブ達に魔法で眠らせるからトドメお願いしても良いかい?」

「そ、そんなこと出来るわけないだろ?バカなのか?あんた!」

 おお、ニグスが切れる?なんで……?でもなんとなくむぅ~!

《荒唐無稽なバカな発言だと、思われたようですね?フッ》

『何でそこで不適にわらうの?え?俺に笑ったの?』

《いえいえ、そのお馬鹿に笑っただけですよ?フフフ!》

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