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新たな町へ

301話 ピクニックに行こう!

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「なら始めるぞ!ニングス、こっちに来てくれよ?胸元を済まないが、少しだけ出してくれよ。触るぞ?」

「……」

 ニングスが、無言で胸元を少しだけ広げて紋様が見えるようにしてくれたので、そこを指先だけで触れてから念じる。

(邪魔だ!無くなれ!)

 すると、カシュー同様にニングスの体が一瞬光り光が消えると、綺麗に紋様が消えていた。

「よし成功!ニングス?確認してきたら?」

「え?もうですか?痛いのを覚悟してたのですが……痛くなかった……くぅ」

「泣くなよ?後がいるんだから!」

「は、はい!皆すまん!」

 ニングスは、バタバタと走って何処かに消えて確認したらしく、直ぐに戻って来た。はや!

「さて次は?グレドか?すまないが…こっちに」

「へ、へい!では、お願いします!」

 俺の前に立ち、ガバッと服を脱いで俺に文を見せるが……恥ずかしい。勘弁して筈い!
 それから、奴隷紋を次々に解除して最後のマイナの文を解除して俺の仕事がようやく終わった。

「ふぅ~流石に疲れた。誰かぁお茶ぁ~冷たいの~」

 ソファーに凭れてぐったりとする。

「そう言うと思いまして……冷たいお茶ですよ?旦那様!」

「ん?気が利くねぇ~ありがとう。ニングス、頂きます」

 グラスを受け取ると一気にお茶を飲み干す。
 うま(旨い)…………でした。

「さてさて、これで皆さんは自由ですよ。先程のニグスでは無いけどな?」

「う!すみません」

「嫌、構わないよ?本当だからね。それでカシューはもう先に、冒険者に復活して貰ってるから。元冒険者のお三人は、登録してくれて構わないよ?何なら俺と行くかい?それだったら馬車出そうか?」

 馬車を改装してから、一度も走らせて無いし馬も運動不足でソロソロ苦情が来そうだし?

「何なら全員で町の外まで出て、広い場所に行って魔物狩りをするかい?」

「だ、だけどあたしらは?」

「ああ、女性の皆さんと非戦闘員の5人はね?お留守番だよ。シート広げて食事の準備してよ?後は馬の世話ね?少しだけ放牧させたいから」

 広目の結界張るしね、そこは信用して貰いたい!

「そ、そうかい?なら良いのかね?畑も一段落したし?」

「………警備にも飽きた!」

「そうですね?羽を伸ばさせて貰えるなら行きますか?全員で!ピクニック!」

 カナルが楽しそうにそう言って皆に話し掛ける。
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