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新たな町へ
281話 馬車と馬
しおりを挟む考え込んでいると、数頭の馬が騒ぎだす。
…………おや?
「「「「ヒヒーン」」」」
「ん?なに」
興奮してるのか?
「す、すみません。お前ら!馬を静かにさせろ!お客様が居るんだ!」
店主が従業員に馬を静かにさせろと怒鳴る。
だけど……あんたも煩いよ?
《主?今の騒いでる、馬がお勧めです!》
『なにそれ?買って欲しいからかい?』
《そうでしょうね?》
「分かった、決めた!今騒いだ馬を買うよ?」
「そ、そうですか?それなら連れて参りましょう?このまま中庭へどうぞ?馬を確認してください」
案内をされて中庭に出ると騒いで居た馬を従業員が手綱を引いて連れてくる。
「御客様?此方の馬達が先程騒いだ馬ですよ?全部で5頭です」
5頭か……一頭いらな………それも可哀想?ならどうするかなぁ……。
「店主さん?1頭いくら?」
「そうですねぇ……5頭纏めて買ってくれるなら………大金貨1枚ですが………」
「じゃあ、馬車と一緒ならいくら?御勉強してくれると助かるが?」
「そ、そうですねぇ(本当に子供か?)……大金貨1枚と………」
「と?」
「そうですねぇ……大銀貨7枚と銀貨6枚!」
き、刻んだねぇ……店主さん!
「そう……ニングス!だそうだよ?」
(今の聞いてた?)
(ええ)
(金足りる?)
(大丈夫です。ありますよ?)
(値段的には、あり?)
「あり?ですよ?馬車も新品ですしね?馬も良いのでは?」
(でも5頭も居る?)
(まぁ、仕方ないのでは?)
「カシューさん?」
「なんですか?馬乗れたっけ?」
「え?乗れますよ?」
「なら後で俺にも教えてよ?一頭俺専用にするからさ?」
「は、はい!分かりました」
「店主さん。なら、その値段で買うよ」
「でしたら、馬車と馬車を繋ぎますか?此方はサービスてすよ!」
「なら頼む。ニングス支払い宜しく」
「はい。店主、何処で支払いすれば?」
「ああ、奥でお願いします。おい!馬をあの馬車に繋げ?あ!一頭どうしますか?」
「カナル!ニングスと一緒に行ってくれ!後、カシューさん馬宜しく!」
支払いが終わるまで、待っててくれと言われて店先で待たされるが当たり前ですよ?それに……まだ買い物があるんだよね?
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