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新たな町へ
272話 味見
しおりを挟む「グレン……せめて胡椒を使って、塩を控えてくれよ?例えば俺がこうして……………」
任せるとは、言ったけど……ここは俺の家だからな!俺流にして貰うぞ!
無理やりグレンからフライパンを奪って火を止める。するとグレンは驚いたのか声をあげる。
「な、なにを?」
塩がすごいね?みただけでしょっぱそう?仕方ない……酒と胡椒でなんとか成るかね?
「………調理中………… 。よし!出来た!食ってみ?」
まな板の上に焼けた肉を乗せて一口にカットしてグレンに味見をして貰う。
「じ、じゃあ………」
不服そうにして、グレンが肉を一欠口に入れる。
「…………ムグ………!」
「味がしょっぱくない!胡椒入れただけなのに?」
胡椒だね……でも酒入れちゃった。テヘ。
でも、最初の塩が残ってるから塩と胡椒味かな?
「い、いや?未だしょっぱいよ?塩の入れ過ぎだよ胡椒は入れたげとさっ?」
「は、そうですか……ですが旨いです」
「まぁ、それなら良いけど………塩味しかしないと、食べるのが苦痛にならないか?」
「………そうですね(だから俺の店は客が来なかったのか?だが…他の店も似たような……)」
「後、グレンこれは肉焼き過ぎだ。柔らかい肉の方が食べるのに顎が疲れないよ?」
「で、でも……肉は良く焼かないと!」
「……そうなんだけどね?フライパンに肉を、入れて塩だけ入れて焼くと肉は固くなるよ?」
「ですがそれしか料理の、仕方がわからない」
「だから……いま俺が焼いたの見てた?」
「は、はい塩と胡椒の他に水入れてましたね?」
「水じゃないよ?酒だな」
「さ、さけ?酒って何の?」
あ、この世界酒の種類って?何があったっけ?
《エールとワインとミードですかね…ですがどれも下級品が多いです。貴族でしたらそれなりの品質の物があるかと思いますが……》
『あぁそういえばそうか?ワインも水で薄めてたね?』
《ええ、そうですよ?》
「例えば赤ワインもしくは、白ワインかな?俺が入れたのはまた、違う酒だけど……」
「ワインですか?料理に酒?」
あ、考えて込んじゃったね?此だと時間が押すよ?
 ̄ ̄ ̄
すみませんこちらの話が先でした……。
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