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新たな町へ
271話 やっぱり………塩ですか?泣……。
しおりを挟む次ぎの日の朝……グレドがやはり気になって仕舞い、朝早く目が覚めた。
うん!貧乏性だね!
《おはようございます。今朝はまた早いですね?》
『ん~おはよう~。ナビ………』
ぽゃぽゃとしながら、ナビに挨拶をして着替えを………着替えって!
『Gパンに、Tシャツは……主らしく無いよね?』
《いいのでは?この世界にはない服装ですし、朝ですからね?それでお出掛けはお勧めしませんが?》
『そ、そうか?なら朝はいいか……』
《ですが、余り気を緩め無いように?お一人の時とは違いますから……》
『う!わかった』
仕方ない、シャツにベストにスラスックスでいい?色味は白、茶、黒でいいか?靴は革靴。
『取り敢えずこれで良いか?』
《おお!主人らしいです!普段の格好が……あれですからね?》
『ナビ?あれってなにさ?』
《は?い、いえ何でも……外出もその格好が宜しいのでは?狩りではないですからね》
『………分かった………』
腑に落ちない………。
「さて、厨房に顔を出すか?クレド大丈夫かな?案外まだ起きて無かったりしてね?それと……何か忘れてる?……なんだっけ……」
独り言を良いながら、部屋を出て厨房に向かい厨房を、覗けば…………………お!ちゃんと居たよ!
「おはよう、クレド」
「あ、旦那!おはようございます。は、早いですね?」
「なんだかね、心配でさっ?」
「そ、それは……すみません」
「まぁ、気にしないいぞ?それで?何処まで進んでるんだ?なにか手伝うか?」
「は、はいそれなら……スープを出すのですが、味見を……」
と小皿にスープが入っているのを差し出してきた。
「どれ?」
一口味見を………塩味………残念………。
「グレド?これ……だしは?なに?」
「は?だし?何ですかそれは?水に材料入れただけですが?」
あぁ………そこからか……カモメの、パトリックさんと同じね………。
「分かった!今朝はこれで良いが!夕食は俺が教えるから、そのつもりで居てくれ」
「はい。分かりました……」
「で?後は何を出すんだ?」
「ええっと……肉だけですが?」
「肉ね……因みに何の肉?」
「え?朝ですからね鳥の肉ですよ。これを焼くだけです」
「焼くね?焼くのは良いけど塩だけ?」
「はい、そうですが?」何か?
「うぅぅぅん~!我慢できない!グレトせめてこれを使え!胡椒だ!ここに出してあるだろ!あ!グレト……お前前の店って塩味一本でやってたの?」
「はぁ?そうですが、なにか?」
「………………」
あ、駄目だ……そんなことしてたら……。
塩分過多で俺が死ぬ。
《因みに………》
『な、なにさ?』
《主の体には、支障はないですが?》
『あ~そうなの?』
《はい………》
『で、でも摂りすぎはよくない!ハハハ!それにやっぱり美味しくない!』
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