ある日仕事帰りに神様の手違いがあったが無事に転移させて貰いました。

新たな町へ

265話 見張りは、必要なんだよ。

「はぁ？ギルドマスターですか？」

「あれ？面識有りますか？ニグス君？」

「嫌、俺はこの町の出身では、ないので知らない。唯……驚いただけ」

「他の人は？」

「私は、この王都の近くの町からです」

　カシューさん。後で話があったな？そう言えば。

「俺……は、王都の外れの村で」

　と、ゲイル君何をしたの？
　あれ？君は農家の出身だったよね？

「俺は別の町から」

　カナルさんは………裏切りと失敗？あれ！なんだっけ？

《合ってますよ！主！》　

『お、おう！サンキュー』

「なら面識があるのは？」

「俺ですが、多分向こうは覚えてないよ」

　ゲイル君ね………多分、あのギルマスなら覚えてると思うぞ？

「そうか？そんなに来客は無いからね。そこまで構えなくても良いよ、結界張ってるから。俺に会いたいと言う人が来たら、知らせてくれよ？　この結界を通れない人は問題外だけどね？」

「は？　通れないとは旦那様？」

　誰？あぁ、ニングスか。

「結界には、この屋敷や人に……悪さをしょうと考えてる人はね一切通れない。そんな、仕組みにしてあるんだよ。だから怪しい人は、一度門を通して見るのも手だね？」

「「「「「………」」」」」

「だったら、門番なんて！」

「要らなくは、ないよ？　だって、悪意がなかったら入って来られるのだよ？　よく考えて見てごらんよ？ゲイル君？」

「………あ！悪気がなくても、屋敷に入れたらなにするか分からない、と？」

　そうそう、カシューさん。
　人って魔が指すでしょ？

「そうそう、それ！それに、外に来てるあの人達の、見張りも兼ねてるし。あの人達ね、実はあの中に闇ギルドの人が。混じってるんだよねぇ。しつこくて困ってる」

「は？　闇ギルドの連中ですか？」

「ああ、なんだかね。ずっと、見張られてるんだよ。屋敷に盗みに入りたいのか、それとも私を調べてるのか、謎なんだけど、煩わしくてね。だから見張りを立てたいんだよ」

「それなら分かりました。防犯面は整ってるけど、形が欲しい訳ですね？旦那様？」

「そ、そうそう、カナルさんそれを頼みたい。夜は別に、見張りをしなくても良いけどねぇ？でも、私が出掛けてる時の夜は見張り頼むよ？」

「分かりました。それなら大丈夫です」