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新たな町へ
242話 面接 1
しおりを挟むお客様どうぞ此方へと、案内をされた部屋に通される。
「ここは?」
「ここは?まぁ、お客様の様な方の部屋ですね?奴隷と直接話して決めたい方のね………」
「は?話さないで連れてく人も居るのか?」
「ええ、大半は………奴隷も人なのですがねぇ~。此方は文句は言えないので……」
仕方がないのですよ?と言うが………。
「さ、さて、お客様のご希望の奴隷の準備も出来てるでしょうから、中に入れますが……一人づつにしますか?」
「そうですね、少し時間を取らせてしまいますが……良いですか?」
「ええ、構いませんよ?でしたら最初に選んだ者から入れましょうか。では、どうぞ」
「えっと二人で話したいので、店主さんは外して貰えますか?」
「え?あぁ、これは失礼。では、私は外しましょうか」
店主が部屋を出ていく。
すると、少しも待たずに最初に選んだ子供がオズオズと中に入ってくる。
「し、失礼します」
「やぁ、どうぞ座ってくれ」
子供が対面に恐る恐る座る。
「えっと、君!名前は?」
「ゲイルです」
「ゲイル君ね?君は何故ここに?」
「お、俺は………親から捨てられた!」
「そう。俺が君を引き取って仕事をして貰いたいんだけど………何が出来る?」
「俺は冒険者に成るのが夢だったけど………」
「そうか?冒険者ね?」
どれ、ちゃんと鑑定してみるかな?
鑑定
ステータス
名前 ゲイル
性別 男
種族 人種
年齢 15才
職業 元農民 奴隷
レベル 5
HP 25
MP 15
体力 75
魔力 30
生活魔法
スキル
風魔法
職業奴隷って、良いのか?
ステータスは……これが標準なのかな?
『ナビさん、どう思う?』
《まぁ、良いのでは?このステータスは、子供にしては高いです》
『マジ?』
《マジです。主が異常ですからね?》
『あ、そうね………』
「私の所にもし来たら、畑仕事をして貰いたいが……それは無理そうかな?」
「は、畑仕事………俺は農家の生まれだけど……」
「仕事はしたくないか?」
「は、はい。作物の事はわからない」
「あ!仕事をサボってたか?」
「………」
なにも言わないのは図星か………。
「わかったよ!有り難う。一旦部屋から出てね」
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