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新たな町へ
241話 奴隷商
しおりを挟むギルマスから、教えられた奴隷を扱う店の前に立つ。
『な、なんだか暗い雰囲気だねぇ?まぁ扱ってるのが……奴隷なんだから、問題無いのだろうけどね?』
《それは、当たり前です。この世界の奴隷の仕組みは、重犯罪者奴隷は、直ぐに鉱山で労働する様ですね。したがって、ここに居るのは借金奴隷が大半です。まぁ、借金奴隷にも色々種類はありますが》
店先で中に入りもせずに、突っ立ってると店から人が出てくる。
「なんだ?店の前に突っ立つって?何か用か?ガキ?」
厳つい大男が俺に話し掛けてくる。
「ええっと、ここ奴隷商で合ってます?」
「ああ、何の用だ?奴隷でも買うのか?なら、中に入れ!今店主を呼ぶ」
そう言って、親切?に店の中へ案内された。
店の中は、入口を入るとロビーのような部屋でそこで待たされる。
最初に声を掛けて来た大男は、そのまま店の奥に消えて行った。
そして、さき程の厳つい男と一緒に細身の身形が良い男が奥から出てきた。
「ようこそ、いらっしゃいました。私はここの店主で、メルバルンと申します。なにやら当店に、ご用だとか?」
この店の店主だと言う男は、俺の姿を舐める様に見てくる。(キモイ!)
まぁ。ここは我慢だ!
「ええっと………ここで、奴隷を買えると聞いて来たのだが……ああ!これ紹介状だ」
懐から、ギルマスに渡された紹介状をメルバルンに手渡す。
「はぁ………お預かりします…………………。こ、これは、偽物ではないですね?ギルマスの紹介なら仕方がないですね?さて、どういった条件でお探しですか?」
「先ずは、畑仕事が出来る者と腕の立つ者がいいな?あとは、読み書きと算術が出来る者と料理が出来る者を。ざっと8人程だ」
「では、ご覧になりますか?」
「ああ、宜しく頼むよ?」
では、此方へとへと建物の奥に案内をされる。
案内され場所はやたら広いが、檻があちら此方に積み重ねてあり、余り衛星的に環境が宜しくはなかった。
「う!これは………(酷いね)」
「ハハハ。こういう場所は始めてですか?」
「ええ、私が育った国は奴隷という者は居ませんでしたらからね」
「そんな、国があるのですか?なんと世界は広い!さぁ、お探しの奴隷ですが………、取り敢えずお好きに見て回って下さい。私はここに居りますので」と言ってニヤリと笑う。
「好きにですか………なら見せて貰いますね?」
なら、一つ一つの檻に居る人を鑑定しながら見て回ろうか?
先ずはここから…………。
借金奴隷に、軽犯罪者か………年は36才29才25才40才の4人が入る牢ね。
次ぎも借金奴隷………ここはそれだけの牢ね。
中は、15才13才12才16才で農家の口減らしね?
その他もそんな感じだな。
檻の中の人と、話し掛たいが………。
「なぁ!メルバルンさん?」
「なんでしょうか?」
「ちょっと話したいから、今から指をさした人と別室で話したい………」
「構いませんよ?でしら、私が伺いますよ?」
そう言って俺の隣にくる。
「なら、あの子供と………………」
「分かりました、この15人ですか………。別室を儲けますので此方にどうぞ」
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