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新たな町へ
228話 孤児院……
しおりを挟むどうやらここが、神殿の執務室のようだ?
「さぁそこへ、お座りに成ってください。今飲むものを……」
「あ!お構い無く?」
「そうですか?でしたら、お話しをお聞きしますが……。その前に、これ読みたいのですが?」
渡した、スクロールをヒラヒラさせる。
なんか…………雑ね………貴方?
「どうぞ?読んで頂かないと話が進まないので」
読み終わるのを、待って居ると中々の手持ち無沙汰で困る。
どうするかな?喉乾いてるしなぁ………。
水だすか?でもなぁ~さっき断ったしなぁ………。
と考えてると、手紙を読み終わったのか?声が掛かる。
「あの?ナルミヤ様で、よろしいてすか?」
「あ!アキヒコでお願いします。で、読み終わりましたかね?ご相談に乗って頂けると有難いのですが………」
「ええっと、子供に。なにをさせたいのですか?」
「ああ、簡単な読み書きと、算術が出きる子供なら、商売を手伝って貰いたいのと。屋敷の庭に畑が有るので、その手伝いに来てくれると、非常に助かるのですが………。あ!ちゃんと給金は出しますよ?」
「そうですか………なら、年齢と性別は?」
「性別は……どちらでもいいですよ?年は幼過ぎると困りますがね………?私は保父は、出来ませんしね?」
「そうですか?でしたら、園を見にいきますか?」
「は?あ!まぁ見学はしたいですが……」
突然だね?だけど、下見がてら除くのも有りか……。
「では、行きましょう。ご案内しますよ」
気が進まないながらも、ライルさんの後に続いて歩くと子供の声が聞こえてくる。
「ここが?しかし………」
「ええ……寄付が足りなくて、施設がボロボロですがね?ここに居る子供達は、それでも明るく暮らしてます」
神殿の奥に立つ施設だが……本当に建物がボロボロで………。
「あの?失礼ですが」
「はい?何でしょうか?」
「これ!雨漏りは?」
「え、ああ、雨漏りですか?それはもう酷いですね?先日なんて雨が酷くて、雨漏りを受ける入れ物で大合唱でしたよ。ハハハ」
豪快なのか、開き直りなのか?良く分からない。
「そうですか………あの?出過ぎたことを今からしますので、子供達をここに集めて貰えますか?そして、子供の気を反らして下さい」
「は?な、なにを?」
「あ~説明は、後でしますから。ほら!」
「はぁ?分かりました………ここに集めればいいのですか?」
「ええ、全員ね」ニコリと笑い掛ける。
(う!その笑顔はナルミヤさん!反則です……)
今、小声でなにか言ったよね?なにかね?
「ん?なにか、言いましたか。ライルさん?」
「い、いえなんでも……。では、ここに子供を集めます。アキヒコさんは、何処に居ますか?」
「まぁ、適当な場所に避けてますよ?」
「分かりました」
そう言うと、ライルさんが子供達に声を掛ける。
「皆!」
「「「「「「あ!シスター!」」なに」」なんだよ!」
わらわらと、子供達がライルさんの声に反応して集まる。その数ざっと20人て、所かな?
………まだ小さいのも居るか………。
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