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新たな町へ

213話 家を買う決断

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 無言で考えて居ると、焦れたのかギルマスがどうする?と声を掛けて来る。

「で?どうするよ。即決するならもう大金貨一枚減らすぞ?」

「なんですか?それは!なら、始めから言って下さいよ!」

「あぁ!これがセオリー、ダロが!ばっかだなアキヒコはよ!ハハハ!」

 何がセオリーなのかね?馬鹿なのはマスターだと思うのだがな?

「分かりましたよ!ここにします」

「そ!そうか?そうか、そうかぁ~。メル喜べ!売れたぞ!」

「はい!マスター!やっとですね!」

 ギルマスとサブマスが、お互い手を取り合って喜んでいる?何故かな?

「えっと?ギルマスさん。何故、そんなに喜んでいるのかな?」

「お!す、すまん。ただ嬉しくてな!」

「そうなんてすよ!やっと、此で領主様に煩く言われなくてすみます」

「は?」

 なにかな?それは。

「それにしても、これだけ広いと……防犯面が面倒ですねぇ~?」

「まぁそうだなぁ」 

 ギルマスが頭を掻きながらそうだと答える。

「ですが、人なんて雇えないです。私はこの王都に来たのはつい先日ですし……」

 先に、このボロ屋敷を住める様にしないとだなぁ!
 ……………あ!忘れてる。

「ギルマス契約は?支払いは」

「お!そうだった!すまん一旦ギルドに戻ってくれよ?」

「そうですね?戻って、書類作成しませんとね?」

「分かりましたよ。……どんどん時間が、遅くなりますね?」

「まぁ、そう言うなよ?なんなら今日はギルドの社員寮に止まれよ。なぁメル!部屋空いてたろ?」

「そうですねぇ……。ええっと………あっ!空いてますよ一部屋」

「なら、今日はお世話になってもいいですか?なんなら一泊分の部屋代払いますよ?」

「バッカ!なに言ってやがる!ほら早く戻るぞ!」

 三人でまたギルドに戻り、執務室で一人待たされる。

 …………あの屋敷どうしょうかなぁ?

《どうしましたか?》

『いや、リノベ、どうしょうかなと思ってね』

《何ですか…やはり気に入ってる様ですね?》

『ん~。どうだろなぁ?まぁ楽しみかな?ってか、マスター達遅くね?』

《そろそろ、来ますよ。》

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