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新たな町へ
209話 土地を見せてくれるそうです。
しおりを挟むメルが席を立ち2階に居るギルマスを呼びに行ってくれた。
そして、メルと一緒にギルマスが階段を下りて来ると、途中で俺が目に入ったのか……ギルマスが俺に声を掛けてきた。
「お!アキヒコか来たな?こっちに上がってこい!」
「分かりました。今そちらに行きますよ」
返事をして階段を上がっていく。
「よう!来たな?………どうしたよ。なんかあったか?」
困ってるのが顔に出たか?
「アハハ。ちょっとトラブルに………」
「ん?まぁ来いよ!」
話も聞くぞと言ってくる。
「さあ、座れよ?先に買い取りの金、渡しておくぞ?」
「はい。いくらに成りました?」
「……………詳細は、面倒だな?省くぞ!ほれ!これだ」
デスクから金の入った袋を渡される。
「これは?」
「全額が、白金貨1枚、大金貨9枚、金貨7枚、大銀貨9枚、銀貨8枚だよ」
「ほへ!」おっと変な声が出た………。
「ありがとうございます。それより」
金を受け取り、鞄に仕舞いながら相談をする。
「なんだ?」
「ちょっと、教えてくれますか?」
「だから、なんだよ?」
「いま、泊まってる宿屋があまり………」
「何があった?」
身を乗り出して聞いてくる。
「実は…………………かくかくしかじかで………………なんですよ。で、商業ギルドのマスターがヤバい感じです」
困ってると伝えた。
「……………お前それ、早く宿変えろよ?」
「ええ、何処かに安全な宿か、私でも買える土地はないですか?それなら目立たないので」
「ん~宿屋、土地かぁ…………ちょっと待て!」
待てと言われて、暫く待っているとサブマスのメルを連れて戻ってくる。
「アキヒコ君、なに?トラブルに巻き込まれたって?」
「ええ、なんだか宿屋のオーナーと、商業ギルトのマスターにね嵌められそうで!」
「あら?どのこの宿?」
「えっと………広場の奥の並びで三階建ての宿屋で、オーナーの名前がドレイド」
「あら?あそこは、宿代高いでしょ?」
「相場が分からないし、王都には始めて来たんだ。だから適当に入った宿だったんだよ……」
「それなら仕方がないわね?」
「メル、何処なに良い場所ないか?」
「そうねぇ~ああ、あそこの土地は?マスター」
「何処だよ?」
「あそこ、神殿の近くの、元商人が居た空き家。あそこよ!」
「………ああ、あそこはうち(冒険者ギルド)で管理してた土地だったか?」
「ええ、あそこなら商業ギルトも、口出しできないわよ!」
「なら今から行くか?」
「えぇ?でも、貸家ですか?」
「なんなら、売ってもいいぞ?白金貨3枚で売るぞ?管理費もばかにならんならな」
「場所見てからでも、良いですか?その前に10分程待っててください。宿引き払って来るので」
二人に伝えて、魔法を使う。
「ワープ」
ギルマスとサブの前で姿を消した。
「「………うぉ、」ヒッ」
「マ、マスターき、消えましたよ!」
「わ、分かってる………」
規格外過ぎる!
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