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新たな町へ
205話 やっぱアウトでした。
しおりを挟むすると、奥の部屋からカウンターに座っていた女性と、ドレイドさんと変わらない年の男性が出てきた。
「おい!ドレイド。お前この忙しい時に、呼び出しやがって。何の用だよ!また美術品目的か?」
「いえ、今日は違いますよ?貴方にちょっと見て欲しい物が、有りましてね」
「ほぅ?見て欲しいね。で?隣のガキはなんだ?随分と小綺麗じゃないか。そいつが………売りもんか。そいつを見るのか?ならそうだな…………」
何だこいつ?俺を値踏みしやがって失礼にも程があるだろ?日本ならや○○だな!しかもゲスの類いだ。
こんなのしか居ないのかね、商業ギルドには?気色悪い全く。何処に行っても、こう言う奴が居るのな!本当にムカつく!
「あの……ドレイドさん。私はこれで帰ります、後宿も変えさせて貰いますので?では………」
ギルトカードをカウンターから取り、鞄に仕舞ってくるりと身体を出入り口向けて、歩きだそうとしたら、がっちりと腕を捕まれる。
「ま、お待ちください。アキヒコ様、申し訳ありません。この方は口が悪いだけですので………」
口が悪いにも程度があるだろ?お仲間ですかね?
「でも………ご遠慮しますよ?私はこう言う失礼な方とは、お仕事しない主義なので。私はこの後予定がありますので失礼します。後、借りた部屋の鍵ですが、私がまだ持って居りますので、一度部屋に戻って私物を回収したら、お返ししますよ。では、失礼しますね?」
早く手を離せよ!好い人面しやがって気色悪い。
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