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新たな町へ
194話 錬金術ギルド………
しおりを挟むそう言って、解体倉庫から連れ出されギルマスの執務室に連れて行かれ、ソファーに座る様に進められるままに座る。
「で?」
「………で?」
座ったとたんに「で?」と言われるが、なにさっ?
「馬鹿にしてんのか?」
「してませんが?では、聞きますが。普通人が座った瞬間に「で?」と聞かれて。正解を導き話せる方が、どれくらいの割合で居ますかね?逆に教えてください?」
「………」
「プッ!ギルマス!子供に詰められてますよ?まぁ…………言葉が足りないのは性格ですね?」
「煩せぇよ!メル。あぁ~すまんな?それで他の素材はなに持ってる?」
「え?言わないと駄目なのですか?」
守秘義務………有るでしょうに?
《主この世界は、以外と無秩序です。期待しない方が身の為です。そろそろ学習してください》
其で痛い目にあってるでしょ?と言われた。
(………でしたね)
『………納得。ありがとう、ナビさん』
「売る気が有るんだろ?なら言えよ、勿体ぶらずに?」
『ナビさん。大丈夫かな?またトラブルにならない?』
《まぁ、一つの、賭けですかね?》
『ん~!悩む……が!仕方ないな』
「仕方ないなですね?商業ギルドで、売るつもりだったのですが………ここに出しますよ」
「し、商業ギルドだとぉ!あんなところで売ったら、安く買い叩かれる!是非ともこっちに売ってくれ!!」
「な、なんで?同じギルドでしょうに?」
「あいつらは、商売人相手だ!ギルドカードを、持ってないと舐められるぞ?」
「ギルドカードなら持ってますが?ほら」
そう言って、商業ギルドカードを出して見せる。
「な!お前これ何処で?」
「え?隣の国の町で取りましたよ?使わないと失効されちゃうんで使いたいのですが?」
「す、すまん。だがこっちのギルドにも売ってくれ!売る物はなんだ?」
「え?回復薬と毒消し、後が薬草と毒キノコがあったのでそれもですね?あとは、ハーブがあったので茶葉を商業ギルドに下ろそうかと……」
「回復薬!持ってるのか?あと、毒消し?キノコ?茶葉だと!」
「ええ、そうです」
「全て売ってくれ!買い取る!」
「な、なんで、ですか?訳を教えてください?なんか素材が足りないとか言ってましたし」
「実は……、錬金術ギルドが閉鎖されてしまってな。まぁ多分商業ギルドも、困ってると思うがな……。うちも在庫が少なくなっててな。だから売ってくれる者が。現れたら優先的に売って欲しい!のが本音だ」
「錬金術ギルドの閉鎖………」
そう聞いてガクリと肩を落とした。
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