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新たな町へ
185話 掘り出し物見つけた!
しおりを挟む『ふぅ~疲れた・・・・』
《お疲れです?これからどうしますか?》
『えっと、依頼は明日の朝に森に行って午前中で終わらせて・・・・。今日これからは・・・あ!アルシャに、お礼参りだな!』
その前にこの部屋綺麗だけど・・・・。
確認の為に、ベッドの側に行ってマットを触る・・・・硬い。窓は・・・・カーテン無いのね?なら空間広げて中にベッドを出す。
因みに、ダブルサイズのベッドをネットから出しました。まあ風呂もトイレも期待出来ないので、全て広げた空間に作ります。
まぁ、ちょっとした10畳一間の1LDKぐらいの間取りにしておく。念のために、借りてる部屋はそのままで見られてもわからない様にしました。
ものの、小一時間で出来たので最初の予定の神殿に向かう事にする。
部屋を出て、カウンターに向かうとドレイドさんが居たので部屋の鍵を渡して、出掛けると告げてついでに神殿の場所を確認して出かける。
マップを見ながら街中を歩く、目的地は神殿です。
そして、くてく歩くと鍛冶屋の前を通り掛かった。
あ!鍛冶屋かぁ王都だから、良い剣とかないかな?そう思って鍛冶屋の中に入った。
「いらっしゃい」
「えっと中を見てもいいですか?」
「ああ、良いぜ」
ありがとうと言って、鑑定をしながら店の剣を見ていくと、一本だけ気になる剣があった。
その剣は粗末に扱われていて、誇り被ってるねぇ~なんとなく可哀想だね?
「ふむ・・・すみません。これ!触ってもいいですか?」
「ああ?別に構わねぇが・・・」
「なら、おお!スゲーこれ、良いなぁ~。手に馴染む」
「お、おい、兄さん。そんな物……たいしたもん(剣)じゃないぜ?そんなのどうするんだ?」
「これ、買います。いくらです?」
「兄さん・・・聞いてたか?」
「え?ああ、聞いてましたけど?でも買って良いんですよね?」
だって、曇ってるけど……。
これ…………ミスリルの剣だぞ!掘り出し物だぞ!
「そ、そうかい?なら・・・・大銀貨3枚で良いぞ」
「マジですか?」
「おお、良いぞ。しかし、そんなの買ってどうするんだ。使えないだろ?」
「はい、大銀貨3枚です。ありがとう、こんな良い剣を安くしてくれて」
「は?良い剣だと」
カウンターを乗り越えて来る、勢いで店主が迫って来るので一歩カウンターから下がった。
「え?分かってて売ってくれたのでは?」
「し、知らん。それは前に冒険者が持ち込んで来たのを買い取ったんだよ」
へぇ~。こんなに良い剣なのに勿体無いね?
「そうでしたか?じゃあ、俺は運が良かったのですね。それじゃまた来ますね?」
と言って店を出た。
店を出る瞬間に「おい」と、止められたが聞こえないふりをして無視して店を出た。
厄介事は遠慮したいからな。
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