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新たな町へ

174話 どいつもこいつも、不親切! 改稿

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「な、何だ餓鬼!誰がオッサンだ!」

「あ~うっさい!怒鳴るの止めてくれない? 煩いし、あっちに行ってくれない? 邪魔だよ。俺はこの子と話してるのに、途中で割り込んで来て。何で、人に物を訪ねるのにそんなに偉そうなんだ?」

「うるせぇ!ガキが。良いから俺の質問に答えろ!それ、何処で手に入れた早く教えろ」

 それ、と言ってサンドイッチを指差すオッサン。

「はぁ全く、野蛮だな。ねぇ君、今から俺は冒険者ギルドに行くんだ、一緒に行くかい。そこでなら話すけど?」

「えっ、冒険者ギルド。お兄さん冒険者なの?」

「ああ、そうだよ?あそこなら酒場があるだろ、あそこで話そう?」

「うん!わかった」

 交渉成立。

「じゃあ、行くか?」

「うん!」

 俺はサンドイッチと水筒を鞄に仕舞うと、ベンチから立ち上がり子どもの手を引き、怒鳴って来たおっさんを無視してその場に集まって来てた人垣を割って歩きだした。

「ハイハイ退いて下さいねぇ~。見世物は終わりですよぉ~。ボク、早くおいで」

「うん!」

 すると興奮したオッサンがまた絡んて来た男が騒ぎだした。
 
「おい!餓鬼!無視してんじゃねぞ!」

 あぁ~もう!うるせえなぁ!!

「じゃあ、お兄さんもどうです? 冒険者ギルドにいきませんか?お話ならそこで伺いますよ」

「ぎ、ギルド………ふん!覚えてろ餓鬼が!」

《すぐに忘れる案件です……》

『………ナビさん、そういうときはね、おとといきゃがれ。って!言うのだよハハハ!』

《……主、始めて勉強になりました》

『…………フン』

 小汚ない男が、捨て台詞を言って逃げって行った。何がしたかったのやら?     
 全くこの世界は、無神経な大人が多い。いや世界ではなく、町なのかな?

 じゃあ、いきますかね。
 それにしても、この子トラブルの元じゃないとい良いけどね?

 そして、子供を連れてギルドに入っていく。

 っと、先ずはこの子と話しだよね。

 俺と子どもは、ギルドに入ると直ぐに酒場に入っていく。
 すると直ぐ様、酒場のマスターが声を掛けてきた。

「おうガキ!ここは子供に飲ませる物はねーぞ。なにしに来た」

「あ~?じゃあ、どうするかな? 酒はなにがある?」

「アンちゃん、聞いてなかったか?ここには、餓鬼に出すものはねぇよ!」

「そうか、だったら、済まないけどちょっと場所だけ貸してよ? はい!借り賃」

 と言って、ギルトカードを見せながら大銀貨2枚を出した。

「お、あ、金、持ってたか。………す、すまん。冒険者だったの………か」

「そうそう、ならいいかな? あっ、あそこの席借りるよ。しっかし、どいつもこいつも、人の事何も知らないくせに!怒鳴りやがって、ここはそんな町なのかね?マスター」

「う、す、すまねぇ。あそこの席だな。好きに座れよ」

「サンキュー」

 俺はマスターにとりま礼を言い子どもと席に向かい子どもと席に座る。

「はい、座りな。いまなんか飲み物だすし」

「お、お兄さんごめんね」

 おっと、怒鳴った訳ではないがビビっちゃったかな?

「ごめん、ごめん、悪かったね。怖かったかな? あのおじさんから、この場所だけ借りたからゆっくりしょう」

「う、うん」

 席に座って男の子話を聞くことにした。
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