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新たな町へ
147話 只働きは……無理!
しおりを挟む戻りましたよ~!っと言って食堂に入る。
残っていた客も、もういなくて後片付けの最中だった。
「アキ君、怪しい奴捕まった?」
「あぁ、ケビンさん。捕まったみたいだよ?」
「それなら、一安心だな?」
「まぁね?でも安心するのは早いよ?後はギルマスが残ってるし……」
「全く、悪い人が多いね?」
おぉ、大人の意見だ。偉いぞマルク!
「そうだね、マルク君。気を付けようねぇ~」
「わかったよ!気を付けるね」
よしよし、良い子だとマルクの頭を撫でながら会話をする。
「さてさて、パトリックさん?話は変わるが」
「何だ、アキ君。改まって?」
「6月9日に、領主さんと会うことが決まったんだよ。なのでそれ迄に、後二人雇った方が良いぞ?明日で良いからギルドで、募集してきた方が良いよ。募集してこの、宿に入れた人なら雇えると思うからさ」
「そうか……わかった…よ……」
な、なにをシュンとしてるのかな?
俺も只働きにも限界があるしな、俺はボランティアじゃない。
ギルドも使えないから収入がほぼ0だしな。
《主》
『な、何?』
《冷た過ぎですよ?》
『えぇ~だって、全く給料無しよ?キツくない?給金くれなんて言えないっしょ!』
いくら蓄えがあるとは言え、収入ゼロは辛い。
「なので宜しくな?それまでは、手伝うしな!」
「あぁ……頼むよアキ君。だが……お願いがある!」
「な、何?パトリックさん?」
「頼む、マルクも君に懐いている。アキ君この宿に留まってくれないか?」
………何だそれ?
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