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新たな町へ
132話 今後は気をつけて?
しおりを挟む暫くするとギルマスが羊皮紙と、羽ペンを手に持って部屋に入って来た。
「お待たせ致しました。此方が専売特許認定証で御座います。そして、パトリック様でしたか此方に、サインをお願い致します」
一枚は、店に飾る用でもう一枚は、渡したという保管証と言う所かな?ちゃんと後ろ楯をしてくれる人の名前も記入する箇所もあるよ!
「パトリックさん、先にどうぞ?俺は後から書くよ」
「お、おう」
そして四人の名前を書きギルマスのに渡す。
「はい、確かに……」
「よし、終わったな。パトリック、アキヒコ君其では帰ると、しょうか?」
「ええ、ありがとうございました」
と席を四人で立つと、ギルマスから待ったが掛かった。
「ま、待って、お待ち下さい。アキヒコ君いや、様。先程の見事なティーセット、私供にお売り頂きたい。其と回復薬も後少し、お売り願えませんでしょうか?」
「無理!今から店に戻って商売するのよ。それにバルト様達のお時間を、これ以上取らせる訳にも行かない。ですので此で帰ります。何か御用があれば、そうですね……バルト様。如何すれば良いでしょうか?」
「ふむ……成らば、アキヒコ君。君の領主様の謁見後は、どうかな?」
「そうですか……?ですが私は、領主様とお会いしたら、この町を出るのですが……」
「でしたら、これは無理な話しですね。ワルドと言いましたか?その話しは無かった事にしたら、如何かな?」
サリバンさんナイス!
それでもワルドは、食い下がる。
「そ、そうだ。私が直接お店の暇な時間に、お伺い致します。其処でお話をさせ……」
パトリックが話の途中を割ってくれて、最後まで話しをさせない。
「それは無理ですよ?我々は忙しい。まぁ、店に入れたらお話を聞きましょう。私が立ち会いますよ。ね?アキヒコ君」
「え、あ、あぁそうですね?其でしたら、お会い致しましょう。では、失礼致します」
「え、いや。ま、待って!」
誰もその言葉に反応せずに部屋を後にした。
ギルドを出て馬車の前に立って。
「バルト隊長、サリバン副隊長。今日はありがとうございました」
パトリックが隊長達に頭を下げる。
「俺たちは此処から、近いので。歩いて帰りますよ」
「そうか?だが……アキヒコ君、君はちょっと心配だぞ?」
「そうですか?でも、大丈夫です。身辺は気を付けますよ?あっ、でも明日の昼2つぐらいの時間に、詰所に伺っても宜しいでしょうか?」
「それは構わんよ?昼2つだな?サリバンと待つとしょうか?」
「そうですね。では、また明日」
そう言って、隊長達が乗る馬車を見送った。
「じゃ、パトリックさん?認識阻害掛けて帰ろう」
「分かったよ!行くか、昼も忙しいぞ!」
「だな!マルク君とケビンが待ってるな」
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