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新たな町へ

129話 商人ギルドのワルド・イタム。

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 馬車が止まり騎士が、外から隊長に声を掛ける。

「バルト隊長殿、商業ギルドに着来ました。お支度下さい」

「分かった!パトリックさん、アキヒコ君着いた様だ行くぞ」

 俺とパトリックさんが頷いた。

 副隊長が先に降り、隊長が降りて行く後に続きパトリックさん俺の順で、馬車を降りてギルドの中に入って行く。

「失礼する。ギルドマスターは居るか?」

 商業ギルドの中に入り、騎士がギルドマスターを呼べと中に居る職員に問い掛ける。

 すると受付に居た、女性がカウンターから出てきて副隊長に挨拶をする。

「これは、騎士団のサリバン副隊長殿と、バルト隊長殿迄………如何致しましたか?」

「少し用が有ってな。でギルマスは居るのか?」
「ご用………で、御座いますか?」

 受付嬢がチラリと俺達を見ると、俺に目が止まり目を見開きそして、目を細めた。

『何か俺を見たよねナビさん』

《まぁ、目線が煩わしいですが。見ましたね・・・あれは先日受付にいた女ですね!》

 あら?何でナビが怒?

《怪しさ満点です!》

《ハイハイ落ち着いて、俺気を付けるし》

 見てたの間違いないしね。

「あぁ!用がある呼べ!」

「畏まりました。少々お待ち頂けますか?唯今呼んで参ります」

「成らば待たせて貰おう」

 頭を下げて奥の扉に入って行った。

 すると、数分もしない内にギルドマスターを呼びに行った、女の後ろから男が出て来た。

 そしてバルト隊長の前まで来ると挨拶をする。

「これは騎士団のお偉方お二人が、この様な店に、何の御用でしょう?」

「お前がギルドマスターか?」

「これは失礼を。私がこの商業ギルドを仕切る、ワルド・イタムと、申します以後お見知り置きを」

 すらりとした背格好で、わりと整って居る顔だ。着ている服は、俺の居た世界のスーツに形が似ている。清潔間を装っては居るが……目が笑って居ないので怪しさ満点だ!こう男は、近寄るな危険だ!歳は45才前後位だろうか?でも、名前笑える(笑)わると、いたむ。だと笑える。濁点抜くと楽しい名前だ(笑)

 すると、俺の方をチラリと見る。

「おや?その方は。先日回復薬をお持ち頂いた方ですか?そちらは……今話題のカモメの宿のご主人では?皆様ご一緒で何の御用でしょうでしょうか?」

 何で、知ってるの?何で?怖!

「話が有ってな、場を儲けて頂けると有難い」

「こ、これは失礼を。皆様お部屋をご用意致しますので、どうぞ此方へ。おい!ミシャ!お客様にお茶を。ではどうぞ」


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