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新たな町へ

124話 結界を張るぞ!

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 そして、二人で下拵えを終わらせて椅子に座りまた話す。

「パトリックさん、魔法は使えるよね?」

「あぁ、少しな、生活魔法ぐらいだがな!」

「なら平気だな!さっきの結界石ね、あれ五年は、魔法を供給しなくても済むと思うけど、段々結界が弱く成って来るから、一年間経ったら、魔石に魔法を流して満タンにしてね?」

 流し方分かるよね?

「それと、ネックレスは認識阻害の魔法が、使える様に成ってるからね。石を握って自分の魔力を少し流せば、周りからは認識出来ない様に、成るから防犯は、大丈夫だと思うけど……。二人共気をつけてね?解除は、認識解除って言うと元に戻るからね。本当に、一人で外歩かないでね!必ず誰かと一緒に行動してよ?特にマルク君の身を守ってあげてね?」

「アキ君。君って子は!!未だ若いのに、何故そんなに気が利くのか。心配しすぎだよ……」

 パトリックさんが、抱き付こうとして来るから角が立たない様に避けて、立ち上がり外に結界を張りに行くぞと言ってはぐらかす。

「行くよ!ほら!」

「お、おう!」

「いい?この宿全体に張るから、塀の内側四隅に設置するよ。分からないよう隠して置くから、場所忘れないでね?」

「分かったよ、隠すものは居るのかい?」

「あ、そうだね居るね何にするか?」

 やぱ、決めてなかったな……プラとか、木だと劣化が早いか……。かといってあんまり厳重にしても……。

《主、それなら硝子は如何です?》

 硝子ね!あ!強化硝子!の箱……。
 あったよ!何でもあるねぇこれを4つだな!

「パトリックさん、これだと忘れないでしょ?」

「また、これは綺麗だな?何だいこれは?」

 出したのは、色付きの強化硝子の小さな入れ物をみせる。

「これは、硝子だよ……これを目立たない様に、塀の角の雑草が生えた場所に、紛れ込ませて置けば、誰の目にも止まらないでしよ?」

「そうだな……俺が忘れそうだよ!」
「それなら、紙に書いて絶対に忘れない場所に、挟んでおくのは?」

 そんな事を話ながら、四ヶ所全てに石を置いて行き目立たないない用うにした。

 ここで石に細工をする。

 パトリックさんと、俺の魔力しか流せないように細工をしたのだ。

 マルク君はまだ、無理があるので今回は俺とパトリックさんだけにした。

しかも俺が何処かで、のたれ死んだら俺の効果は消える代物だ。

凄いよな?ある意味。


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