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新たな町へ

102話 おかわり!

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 そんな話しを二人でしていると、マルクくんが厨房に声を掛けてきた。

「父さん、もうお客さん来たよ。料理4人分出してね」

「おう!4人前だな!」

 パトリックさんが返事をすると、てきぱきと手際よく4人前の魚に粉を付けて魚フライパンに乗せて焼き出した。

 その、動作を俺は観察。
 よし、焼き方も覚えたようだねこれなら大丈夫そうだな。

 なら俺は、スープとサラダを盛り付けるかな。
 とうとう朝の朝食の時間がやって来たようだ。
 俺頑張れ!

「悪いなアキヒコ君、手伝わせて」

 手を動かしながらパトリックが詫びるてくる。

「ハハハ、どういたしまして。特にこっちは問題無いですよ」

 そして4人分の料理をトレーに乗せマルクくんに声を掛けた。

「はいよ、4人分出来たよ。マルク頼むぞ、危ないからゆっくり一人分ずつ運ぶんだぞ」

「分かった」

 マルクくんはパトリックさんに言われた通りに、トレーに一人分の料理を乗せてゆっくり運ぶが……若干足取りが危なっかしい。
 俺はその、マルクくんの後ろ姿をハラハラして見ているとパトリックさんがマルクくんの補佐に入った。
 パトリックさんいつの間に動いたの?

「マルクどれ?持つぞ」

「父さんありがとう」

「はい、お客さん。今日の朝ご飯は美味しいよ」

 マルクくんがお客に声を掛けて料理を出していく。

「ほう? 坊主……そりゃ本当かい?」 

「うん!食べてみてよ!お客さん。パンにその赤いトマンのスープを浸けて食べると美味しいんだよ」

 マルク君?いつ教えたのかな?
 俺はそれ教えてないよね俺。

「ほぅ…どれどれ………」

 一人の客がパンをちぎり、スープに浸けて食べてる姿をみる。
 マルクくんに言われて通りの食べ方で、男がパンを口に入れたとたん、一度固まり今度はスープをスプーンで掬って勢い良く食べ始めた。

「う、旨め~何だこれ?其にこの白い団子みたいなのは何だ?」

「それはイモモだよ。お客さんあと、この野菜も食べてみてよ」

 マルクが今度はサラダを進める。

「イモモだと?これがか?後はこっちをか? だけどこれは…生の野菜と肉だろ?肉なんかちっせえな」

「そんな事、言わないでよお客さん。野菜も、早く食べてみてよ。美味しいよ?」

「そうか? なら………」

 お客がサラダを一口、口にする。

「ムグ……ムグ……おっこれも旨めぇな~何だこれ。スープもこの野菜も食った事がない。旨いぞ、おまえら食べてみろ」

 一人の男が仲間に食べろと、進める。

 すると、一人、また一人と食事を始める。

 すると料理を食べた4人がもの凄いスピードで食べ終わる。

「「「「旨い、もう一杯」」」」

 全員がお代わりをすると言うが……用意がないぞ!

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