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新たな町へ

89話 スープの素。 改稿

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 そして、タンクを流し台に設置して出したボウルに水を入れて野菜をジャバジャバと洗う。

「えっと…アキヒコ君? それは水かい?」

「そうだよ? 外に行くのが面倒なので」

 こんな時間に水汲みなんて出きるかよ。
 危ねぇだろ?
 それにあの水使いたくない。

《でしたら、後日あの井戸を浄化為さっては?》

『はっ?浄化だと?』

《ええ、その方が使いやすいかと》

『浄化ねぇ……分かった後で考える』


「そ、そうか。(水なのか…)あ、あと肉のバラシ出来たぞ。手を洗いたいが、その水使って良いのか?」

「良いですよ。この摘みを上に上げると水が出るので、この辺に手を出して下さい。水だしますよ」

 パトリックの手に水を掛ける。

「ありがとう。しかし便利だな。後は、何するんだ?」

「この骨を洗うから、手伝って下さい」

「洗うのか?」

「そう、血と汚れがあるから洗うんです。ボウルに骨を入れて、その上から水を流して貰って良いですか?俺が骨を洗うんで」

「お、おう。少し待ってくれ…ええっと……こ、こうか?」

 二人で水を流しながら骨を洗ったら次だ。

「寸胴鍋、底が深い鍋ってありますか」

「あるぞ!これで良いか?」

 鍋を出して貰い、鍋を見ると寸胴鍋だったので大丈夫だと告げて。
 水と骨を入れて火に掛ける。

「よし、これで煮込むんだけどね、パトリックさん説明するから覚えて下さいね。ここ大事ですよ!」

「わ、分かった」

「じゃまず、一回目は骨を煮込んで沸騰させるんです。沸騰したら暫く煮て、鍋を火から下ろして、煮立ったお湯は捨てて、笊に取り出した骨を、もう一度綺麗に洗ってから鍋に戻す。あっその前に、使った鍋は綺麗に洗ってから使う。洗った鍋にまた水と骨を入れて、今度はその中に野菜を入れる。野菜は…オニンとジンジャとニンニクとネギを入れて煮込む。煮込む時間は……例えば、昼の3つから夜7つくらいかな?ゆっくり蓋を外して煮込みます」

「何で一回捨てるんだ?」 

「一回目は、洗ったとはいえまだ汚いから捨てるんだ。骨も洗って、綺麗にするの忘れないでね。これを覚えたら、何にでも使える。意外に便利だよ」

「分かった。二回目の時に入れる、野菜は今聞いた野菜で良いのか?」

「二回目は……そう、これらを入れるんだよ」

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