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新たな町へ

82話 カレー 改稿

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 パトリックさんに食堂と厨房に入る許可をとり、三人で食堂に入る。
 それでパトリックさんに食堂と厨房の灯りを付けて貰う。

 厨房に三人で入り中を見渡すと日本の土間みたいな作りだった。で、そこには大きな竈が厨房にどんとあった。ほほぅ……彼処で煮炊きするのか…デカイ……宿屋だったね当たり前か。
 に、しても…こりゃ大変だな。

「パトリックさんあそこの、作業台の上に鍋のせても良いか?」

「あぁ、良いが鍋なんて持って無いだろ?」

「そうなんだけどね?まぁ~良いから見ててよ」

 暁彦はアイテムボックスから鍋をどんどんと二つ出した。

 二つの鍋の中にはカレーが入った鍋と、ご飯が入った土鍋を出した。
 それと、付け合わせのサラダも出した。

「あ、アキヒコくん? こ、これは何処から……? 君、アイテムボックス持ちか!」

「ハハハ、まぁそうですね」

 ついでだから、皿や必要な物は全部出した。

 そして、皿ご飯を先にに盛って、それからカレーをご飯の上に掛けてカレーライスの出来上がり。それとサラダを一緒にトレーに乗せ食堂迄運んで貰う。

 パトリックと、マルクは暁彦に渡されたカレーライスとサラダをトレーに乗せ、それを持ち三人其々食堂のテーブルに行き椅子に座る。

「さっ、それじゃ食べますか!頂きます!」

 料理を食べようとするが、何故か二人が皿を前にして固まったまま食べようとしない。

 ん?どしたん親子??

《主はぁ》ため息着いてら?どしたんナビも?

《主、見た事もない食べ物ですよ!》

 あ、そうだったね、説明してないよ。
 テヘペロ。

「えっと、パトリックさん、マルク君。この食べ物は俺の故郷の料理(でいいのか?)で食べると元気になる料理なんだよ!美味だから食べてみて? あっ、でもマルク君は辛いかな…辛かったらいってくれ。違う物を出すから。あと、これは生の野菜だよ。この、ドレッシングをかけて食べるんだ」

「う、うん……」

「あ、食べ方ね…これは、この白いご飯って言うんだけど。これを、この黄色のカレーって言うのを、着けてこうして食べる」

 スプーンでカレーを掬い一口食べて見せる。

 俺が食べたのを見た二人は、恐る恐るカレーを掬い食べ始めた。

 カレーを食べた二人は、目を見開いた。

 だがマルクには辛かったらしく、涙目になり辛いと言う。

 暁彦は水を出してマルクに飲ませる。

 逆にパトリックさんにの口には合ったらしく、食べ続けている。

「パトリックさん、急がなくてもまだあるから」

「お、おうそうだな、辛いが旨いな」

 マルク君は、どうするかな?シチューの方がいいかな?

「マルク君、一緒に厨房行こうか。違う物…美味しいの出して上げるよ」

「うん!」

 二人で厨房に入り、カレー鍋の隣にシチュー鍋を出して皿に盛り、マルクに食堂に戻る様に言う。

 先に出して有ったカレーの鍋や他の物は、パトリックさんがおかわりをしても良いように出して置く。



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