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新たな町へ

80話 帰り道で 改稿

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 詰所を出てパトリックと話しながら帰る。
詰所から出て直ぐは何となくぎこちない俺とパトリックさん……さて、困ったぞ俺は人見知りなんだよ。

 あっ、そうだ!
 この人なら以外とこの国の事が聞けるかも?

「パトリックさん、俺はこの国の事は余り知らないんだよ。出来れば教えて欲しいんだけど」

 唐突に聞いてみる、何せ共通の話題がないからね。聞くのはこれくらいの事しかないし。

「は?国の事を知らないだって」

「あぁ、別の国から来たからな」

 そんなに驚くか?越境なんて珍しくないだろ?

『だよね? ナビさん』

《そうですね。冒険者も商人居ますし、差程珍しくはないと思いますが》

 『だよな?』

 ま、俺は異世界から来てるから何処の国の事も知らないけど。

『ナビさん何処から、来たって事にするかな?』

《そうですね、東の国の遠い島から来た!で良いのでは? 実際にはダミーに為るような島は存在はしますから》

 島か~何か日本みたいだな(笑)

「そうか、だからそんな珍しい格好をしてるのか。それに、この国ではあり得ない程、良い匂いのする食べ物が作れるんだな? 実際に食べて居ないから分からないが。ハハハ」

 め、珍しい格好ね。通りで……。
 まぁ、町中は認識阻害が効いてるから違和感はないと思うが。

 宿では、阻害魔法解いてたからな。
 まぁ………珍しいのか?
 でも黒づくめにはしてないぞ?
 外套も外してるし。

 いま着てる服は、(宿屋で着替えた)茶のチノパンとポロシャツ。その上からベストを着てて、靴は革靴で色は黒だ。
 これで珍しいのか?

「着てるも珍しいのか」

「ああ、俺の着てる服が普通だよ」

 そう言われてパトリックさんを見る。
 彼の服は……麻かな?
 兎に角よれよれのシャツに、茶のパンツ…素材はわからん。
 それと、靴は……何で出来てるのかわからん。そんな格好だ。


「へぇ~。それと、食べ物か。そうだ、パトリックさん!この辺に香辛料とか売ってる店無いですかね?」

「へっ? こ、香辛料かい? 香辛料…香辛……あぁあるな。行って見るか?」

「今から?」

「いや、そろそろ夜8つになる筈だ。だから明日の朝にしょう」

「ならマルク君と三人で行かないか?」

「ん、そうだな? そうしょうか」

「なら決まりだ」

 何となく明日の予定を決めてしまったが、良いのだろうか?


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