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新たな町へ

72話 宿での騒動 17 改稿

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 つ、疲れた!

 前を歩く二人にコソットぼやく。

(全く気が利かねぇな!チビッ子が居るんだもう少し、考えろよ)

《主、頑張です。それにしても…自分でチビッ子って………受けます。ククク》

 わ、笑われた。なんか悔しい。

『ふん、頑張ってるよ!』

《主、少し運動不足なのでは? なのでこの歩きは丁度良いのでは?ククク》

『いつまでも笑ってるなよ!それに、そんなこと無いぞ!息切れしてないもん』

 でも少し、少しだけ運動不足……かな?
 ナビと話してると詰所に着いた。

「さて、宿のご主人はこっちの部屋だ」

「はい……」

 パトリックさんが騎士さんと一緒に違う部屋に入って行くのをみてると、顔見知りの騎士さんから声が掛かる。

「君は…確かアキヒコ君だったか? 君はこっちだよ」

 おや?違う部屋なんだ。

「あ、はい」

 部屋に入り、座れと言われたから素直に座る。うん……またここね。

「しかし、アキヒコ君。君とは縁があるね?」

 なに?キモイんだけど?

《主、気の所為ですよ》

「はぁ~そうですか? わたしも暇じゃないので、早々に終わらせてくれませんか? わたしは被害者なんですから」

「そうか。では、あの宿屋で何があったのか教えてくれないかな?」

「分かりました。実はですね・・・・説明中・・・・って事です」

 説明に大分掛かった、喉乾いたよ。

「そんな事があったのかい?君また良いカモだと思われたなんだね。何せ君は貴族の様に身綺麗だしな。金持ちにでもみられたのでは? でも、協力ありがとう。これで一つ犯罪が消えたよ」

 ん?身綺麗?いかん……スルーしょう。
 金持ち……えっとこれの何処が?
 いまいち良くわからん。なのでこっちもスルーだ。

「いえ、巻き込まれたのは悔しいですがね。あ!あの女達はどう成るのですか?」

 直ぐに釈放なんて事はあり得ないだろうし。でも子供…あれはどうするんだろうか?

「ん?取り敢えず。宿屋の女達の部屋があったろうから。そこを、捜索するのと取り調べと平行して、二人には少し痛い目を見て貰って。その後に犯罪奴隷落ちコースだな」

「こ、子供は?」

「子供…ああ居たね? 子供は……まあ神殿の施設または母親と一緒に奴隷だろうな。そこは上の判断だろうから、私にはわからんがね。ああそれと多分だが……あの女は犯罪者登録されてる指名手配犯だ。きみ良かったね?後から賞金が出るよ」

 おお!指名手配されて賞金首だったのか?

 流石盗賊!

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