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新たな町へ

66話 宿での騒動 11 改稿

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 ボッタクリだと言う話を聞いた、おっちゃん。
 一旦は驚いて声を挙げたが、今度は考え込んで黙ったよ?そして、やっと理解したのかな……いきなり声を荒くする。

「はぁーーー?冗談だろ!おい女将。俺に釣り返せよ悪りぃ事してんのは、てめぇじゃねぇーか。騙しゃがって」

 絡ませたままの腕を乱暴に振り払う。

「何だい痛いね、釣り?お客さんは、あたしに、チップをくれたんだろ?嫌だね忘れないどくれよ」

 あー言えば、こー言うなぁ~。

「な、訳ねぇだろが!ふざけんなよ薹が立った婆ぁが、色気出したって。気分が悪いだけだ!」

「何だって貧乏人の癖に、誰が婆ぁだよ」

「パトリックさん?おっちゃん、取り敢えず。下のロビーまで行きませんか? 他の人にも気かないとならないでしょ? それに、おっちゃんは連れ居るの?」

「あ、あぁ居るぞ!今からいつに警護を呼んで来てもらうよ。おいちと、走ってくれ」

 頷き連れの男が走って行く。

「よろしく。取り敢えず下へ、後はこの女が逃げないようにしないとな」

「アンちゃん、なにするんだい?」

「決まってるだろ、悪い奴を縛るんだよ」ニヤリ

 鞄からロープを出して女の腰辺りにロープを回して縛ってついでに手首にもロープを掛け縛る。
 手錠でもいいけど…この世界は無いだろうし。

 そして女を引っ張り下まで連れていくんだけど騒ぐね。煩い。

「何するんだよ。あたしは、何もしてないだろ。あんた、放しとくれよ」

 パトリックが、女から顔を背ける

 三人でロビーまで下りる。
 縛られた女は騒ぎながら、自分は悪くないと叫ぶ。

 しかし煩い。仕方ない黙らせらるか。

 女にサイレントの魔法を掛ける。

「ふぅ~静かになりましたねぇ。あー煩かった」

 突然黙った女見て、俺を見る二人が驚いた顔をする。

 ん?俺何かした?

《主、やりましたね!サイレントなんて魔法在りませんよ》

 ありりゃ、テヘペロ。

「アンちゃん何した?」

「え? 何にかしましたか?別にいいでしょ?煩かったんだし。なにもしてません」

「惚けんなよ、まぁ良いがな!ハハハ!」


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