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新たな町へ
45話 再びのデジャブと心臓(むね)がキドキド!(ドキドキ) 改稿
しおりを挟むナビに急かされて受付カウンターを見ると、昨日帰る時に少し話した、女性が居たのでその受付嬢の前に立った。
「あの…ぉ」
「いらっしゃいま………あら!」
何故、俺見て固まるのかね?
俺貴女に何かした?それから認識阻害!昨日してるよね?
ん~あっ!服装…昨日と変えてない!
だからかぁ…俺甘かったよ。
服装変えて全く他人のふりして登録できたのでは?
《相変わらず…詰めが甘い》
『ふん!今まで出てこなかったのに…言われたくないね』
《…》
固まってる受けさん、にもう一度声を掛ける。
「あの~すみません!冒険者登録したいんですが?出来ます?」
もう一度声を掛けると受付嬢が我に返り…。
「あっ………ちょ!ちょっと、待って下さい」
言い捨てて、慌てて奥に引っ込む。
なんか奥の方で騒いでる……いったいなに?
大丈夫かなこのギルドも、何か嫌な予感がしないでもない。
もしかして、またかな?
『ナビさん、どう思う?』
《そうですね、この際ですから少し様子を見ては?》
『そう?ナビさんが言うなら、待つとしますかね』
待つ事、暫し……。
奥から、バタバタと慌ただしい音がする。
そして、見た事の在る男性がカウンターに走って来た。うん!デジャブぅ~!
あ~何か慌ててね?
デスクに足ぶつけて……痛そう。
痛そうだね~と、ぼんやり眺めてると目の前に顔が在った。
「ひっ!」
あまりにも目の前過ぎて、ビックリしてしゃがむ。もぉ~止めてよ、今日に二度目のドッキリですよ。
胸がドキドキ(ネム ガ キドキド死語?)じゃないんだからマジに、ドキドキは死ぬからね!
カウンター越しに迫ってきた男が、彰彦が急にしゃがんで目の前から消えたので、更に「おいどこ行った」とパニックてるし!無理、俺この人無理!何でこんなに大騒ぎされないとならないんだ?
で、頭上では騒ぐ男に周りの女性が落ち着けと宥めている。
「落ち着いてサブマス!彼ビックリして、下でしゃがんでるだけですから」
「おっ?」
冷静になったのか、カウンターから身を乗り出して下で蹲る俺に声を掛けてきた。
「いや、申し訳ない。アキヒコ君で良かったかな?」
蹲っているが声は聞こえてるど………。
「へっ?俺貴方に名前、言ってましたっけ?」
顔を上げながら聞く。
サブマスが、終ったと云う顔をして男の顔が青くなる。
俺は、この男には言ってないよな。
あぁ……あのギルマスが、俺のステータスこいつに話したんだな。
さて、どうするか。驚かされたし、情報秘匿してないし!怒ですよ。
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