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新たな町へ

37話 看板娘だそうだ。 改稿

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『なぁ~ナビさん』

《……………》

 へっ、返事はないのねやっぱり。

 さて、どうしたもんか?

 宿屋の娘と、まともに受け答えしてるとこっちが疲れるから適当にあしらっておくかな。

 出された食事は諦めて、残す事にする。
 てか、無理!塩分取りすぎだよ。この世界大丈夫か?はぁこれで金取るとか信じられない。

「あのさ、メリダちゃん?」

「なに? お兄ちゃん」

「あのね? 俺はヨウセイの森を抜けた、遠い国から来たんだよ。俺が綺麗なのかは、分からないけど、あんまりみないでよ。」

「ええ、そんなケチ臭いこと言わないでよ!あたし可愛いでしよ?この宿の看板娘なんだからね!」

 看板……娘……これに、どう答えればいおのだ?思わず絶句だ。

「………」

「えっと、お兄さん?なんか言ってよ!」

 俺が、娘にどう答えていいのか迷ってると別の客が娘に声を掛けてきた。

「おい、看板かどうかは知らんが!早く飯もって来いよ!使えねぇ餓鬼だ!」

 御客さん……代弁をありがとう。素直に感謝です。

「な、なんですって!あたしは……」

「ほらメリダ!店で騒いでないで。ほら料理を運びなよ!全く……」

 ぶつぶつ文句をいって、料理を運ぶ女将。

「ん!もう!ふん……。はいよ、おじさん!」

 貶されて親から怒られて、ふて腐れる娘さん。
 ほらほら、そうやって油を売ってるから怒られるんだよ!ちゃんと働こうな!看板娘さん…。
なんかわちゃわちゃと騒ぎに為ったよ。
 これはこの場から逃げるチャンス!俺はその騒ぎに便乗して食堂から逃げる様にしてその食堂から出て部屋に戻るのだった。
 もうあの子とはかかわりたくない。

 部屋に戻って一言。
 はあ…不味かった……口直しになにか食べよう。

 なに食うかな。



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