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新たな町へ
8話 執務室へGo! 改稿
しおりを挟む渡された書類に、必要事項を書き入れると。
「あの~」
今回は控えめに職業欄に書き込んだのだが…。
(暁彦のなかでは控えめ)
このおっさんの、俺に対しての過小評価…主にさっきほざいた、「小さい大丈夫か?」の言葉が気になるので。
俺に対しての第一印象が、弱いと判断してる感が半端ないので。前回同様、盛大に騒がれるのでは?と心配に為ったので、前もって騒ぐな!と釘を差す事にする。
「なんだ?」
「えっとですね?落ち着いて声を上げずに、これを見て欲しいのですが。………良いですか?」
「なんだ?それ?」
「まぁ、了解して頂けると有難いと言いますか……」
言いながら登録用紙を受付の男に渡す。
「あぁ、もう書けたのか。どれ、確認して……」
男が紙を見ながら声を上げそうになるので。
暁彦は男にしぃ~、っと人差し指を立て口に着けて、話さないでとゼスチャーをすると、それが通じたのか?男が口に手を当て声を押さえる。
「おっお前これ、よし!坊主ちょっとこっちに、俺の後に付いてこい」
男がカウンターから出ると、二階に上がる様に言いながら腕を引っ張る。
「えっ!ちょっと」
「良いから来い!」
人攫い~!!!
「痛いですから、引っ張らなくても行きますから」
そう言いながら、二人は二階に上がって行く。
ギルドの中に、居た人達は何事かと様子を見る。
二階に上がり、連れて行かれた部屋の中に入れば何やら立派な執務室だった。
なにこれ、また……ですか。
『ナビさん』
《はい》
『助けて………』
《………………》
『なぜ無言?』
《ご自分事です。………頑張ってください》
『うぇ~ん!ナビが冷たい』
《………泣いても無理ですから》
突き放された。良いよ、一人でがんばりますぅ。
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