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旅立ち

17話 トラブル 1 改稿

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 なんか、奥でバタバタしてるけど……まだかな?
 そう思いつつ、のんびりと呑気に考えてたら、奥に入って行った受付嬢となにやら、顔が厳ついおっさんが出て来た。
 そして受付嬢がおっさんに、あの子供です‼
 と俺に向けて指を差して叫んだんだよ。おい!人に指を差して、叫ばないでないでくれませんかね?失礼だムカつく。

 で、そのおっさんが俺を確認すると、ガンを飛ばしつつ俺の立つ場所までドタドタと歩いて来る。
 オッサンが俺の目の前に立つオッサン。そのオッサンがカウンター越から、俺を睨みながら怒鳴って来た。

「おい!お前、お前だ!なんだこの登録用紙は!なにをデタラメに書いてんだよ、お前嘘を付くんじゃねぇ」

 はぁ?失礼だな!
 しかもこのオッサン、俺にさっきメンチ切ったよな?

 何でだ?と思いつつ、俺は冷静に対応。俺は大人だ!

「なに言ってんですか?書いた事は嘘ではありませんよ? それが、俺の真実ですよ。本当の事を書いて何が悪いんですか?そもそも、あんた、俺の事をしらないだろ?」

「真実だと?」

「本当の事ですからね、別段嘘は書いてませんから」

 なにか?と首をかしげる。
 ここは強気で、行かせてもらうぞ?
 さっきこのおっさん俺にメンチ切ったし、おまけに俺に怒鳴りやがったしね。
 大の大人が子供に怒鳴って…まったく大人げないったら。
 呆れて物もいえんと冷たい目をおっさんに向けると、その視線がまた気に入らなかったのか?またおっさん怒鳴りだしたよ。
 …おかしい俺、煽ってないよね?


「こんのぉ~生意気な糞ガキが!」

「ええ!貴方こそ失礼なのではないですか?俺は、そこの受付のお姉さんがここで待ってろって言うから、素直に待ったのに?いきなりゴツい人が出てきて、因縁付けられれば誰でも気分は悪くなる。と思いますが、それが馬鹿なんですか?」

 ニヤッと笑ってやる。
 何度もいうが煽ってないよ。フフ…。

《はぁ~…穏便にしてくださいね?》

『あったり前だろぉ~。僕はか弱いのだよ?』

《……》

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