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旅立ち
5話 妖精の森の………妖精。 改稿
しおりを挟む《はい、使えますがなにか?》
『じゃ、ここで質問!精霊魔法の使い方は?』
《……使い方としては、適当に「精霊いますか?」と、この様に言って下さい。適当に、適当な精霊が出て来るかと》
『ナビさん?』
《はい?》
『その説明適当すぎやしませんかね?』
《…適当で大丈夫ですがなにか?》
あ~ナビが冷たい!!
コミュニケーションが全っ全然取れない!全くわかんない!!
なに?なんで、いちいち面倒そうに答えるのってアリなの?
暁彦…頭抱えて考え込む。
ま、まあ仕方ない。
先は長いんだ。
と、勝手に自己完結。
じゃないと、やってられないって言うのが本音だが。
よし!ご飯も食べたし、気持ちを切り替えてここは一発試してみようじゃないか!
じゃ、まずはその適当魔法からだな。
…うっうん…と咳払いをしてから。
うぅぅこっぱずかしい、めっちゃ恥ずかしいのだが。
いくよ、せーの【精霊さん居ますかあ~】と、何もない所で優しく語りかけた。
すると〈呼んだ~??〉と、何処からともなく小さく光った幼体が、パタパタと羽を動かして僕の目の前まで飛んできた。
…フワフワと飛ぶ小さく人の形をした妖精が目の前に居る。
しかも、その飛んでるのを良く見ると小さな男の子だ。
で、その男の子に話しかけられた!
〈…えっと、君から呼ばれたから来たけど……なにか用なの?〉
返事か無いなら帰るけど?と、若干切れ君で言われ慌てて「ご、ごめん」と謝って話をする僕。
「えっと、精霊さん急に呼んでごめんね?因みに精霊さんは、何の精霊さんですか?」
〈ボク? ボクは光の精霊だよ。えっへん!〉
「ほ~光のですか?」
〈そう!〉
「その、光の精霊さんは何ができるの?」
〈君!知らないの?〉
「うん、ごめんね。あまり良く知らないんだ」
と、直に光の精霊に謝ると「ふう~ん」と言いつつ、暁彦の周りをくるくると飛び回り様子を観られる。な、なに……目が回るんだけど……。
「なっなにかな?」
〈へぇ~え君さぁ、魔力が美味しそうだねぇ~?〉
「……………」
〈ねぇねぇ?呼んでおいてご褒美、無しなんて事しないでしょ?〉
袖をクイクイと引っ張る妖精さん。
は!ショックで固まってた!
え?僕の魔力が美味しそうってなに!
「ま、魔力って食べれるのかな?」
〈うん、食べるよ?頂戴!〉
ペロッっと舌舐りする光の精霊こっ恐すぎる!!
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