228 / 235
第10章
第17話 屋敷検分 2
しおりを挟む
「次はキッチンだ!」
カイトが元気にそう言うが、そのテンションはいつまで続くのかな?
俺はウザイと思うぞ。
って事でキッチン……土間に移動。
「な、なんだここ?」
「なんだって、ここがキッチンだな、図面上は」
図目を見ながらカイトの問いに答える。
「キッチンって、土が見えてるんだけど?」
「古いからな、この屋敷。多分、何処の屋敷でもこんなもんだろ?」
「ええ!だってギルマスの自宅でも、こんな所じゃ………あっ」
「思い出したか?」
「うん、こんなもんだった。俺兄ちゃんと暮らしてる時期が有るから、なんか人とずれてるな」
「なんだよ、人の所為にしやがって」
「だって、兄ちゃんの造る家はキッチンが綺麗なんだよなぁ~」
「そりゃ~、俺が土間なんて不便な場所で、料理が出来ないからだよ」
火起こしは大変だし、水汲みだって大変なんだよ。
子供の頃に竈で料理してたの懐かしいぜ、泣けてくる!
「そうだよな、これが普通だったよ」
「我は……」
「ああ、ベルゼスはこんな所を見るの初めてなんだから、大丈夫。君の意見は今は求めてない」
「そうか、なんか済まぬ」
「気にしないでよ。兄ちゃん言葉きついよ」
「そうか?済まないな、ベルゼス」
「いや、気にしてない」
「さて、ここが、土間だけど。ここも埃っぽいな。カイト、そこから下に降りなよ危ないから」
カイトが一段下がった土間に足を踏み入れようとしたのを止める。
なんか土間の下が気になったから止めた。
「わ、分かった。なら次だぁーー次はぁーーリビングだぁーーー‼」
カイトウザイ!そのテンションはいつまで続くんだ?
カイトの後ろに着いて歩きリビングに向かう。
カイトが、リビングに入ろうとしたが、床が抜けてて部屋に入る処ではない。
本当にボロボロな屋敷だ、これであの値段?
土地の値段だけで建物の値段なんて無いぞこれ。
逆に解体費が欲しいくらいだ。
「が~ん。兄ちゃん、僕色々と屋敷の中を見たかったのに、全部こんな感じだろうと想像が出来ちゃったよ」
なんだ「が~ん」って?
「まあ、外見からしてボロボロなんだから期待する方が間違いだ。俺は屋敷の間取りを見たかっただけだしな」
「兄ちゃん、色々とこの屋敷の中を見たけど、ここ買うの?」
「そうだなぁ~建物は壊して建て直せば住めるな」
「つか、前の家を出すの?」
「出すつもりだけど、この土地の広さの土地にあの家は小さいよなぁ~。あの家、ベルゼスには狭い思いさせてるし」
「我は別に何処でも寝れればそれで良い」
「だったらさぁ、この土地買ってこの土地に見合う家を建ててよ」
そう来たか。
「まあ、そうなるかな。なんなら、この図面通りの広さの屋敷を建てるか」
「そうだよ、もうここで決めて住もうよ。僕らがその辺ふらふらするなら、ちゃんと拠点が在った方がいいと思うんだ」
「それはそうだな、なら決めるか。金も在るしな。拠点があればいつでも帰れるしな。寝ぐらには困らないだろうしな」
金は減ったら稼げば良いんだし。
つか、売り物はまだまだ持ってるしな。
カイトが元気にそう言うが、そのテンションはいつまで続くのかな?
俺はウザイと思うぞ。
って事でキッチン……土間に移動。
「な、なんだここ?」
「なんだって、ここがキッチンだな、図面上は」
図目を見ながらカイトの問いに答える。
「キッチンって、土が見えてるんだけど?」
「古いからな、この屋敷。多分、何処の屋敷でもこんなもんだろ?」
「ええ!だってギルマスの自宅でも、こんな所じゃ………あっ」
「思い出したか?」
「うん、こんなもんだった。俺兄ちゃんと暮らしてる時期が有るから、なんか人とずれてるな」
「なんだよ、人の所為にしやがって」
「だって、兄ちゃんの造る家はキッチンが綺麗なんだよなぁ~」
「そりゃ~、俺が土間なんて不便な場所で、料理が出来ないからだよ」
火起こしは大変だし、水汲みだって大変なんだよ。
子供の頃に竈で料理してたの懐かしいぜ、泣けてくる!
「そうだよな、これが普通だったよ」
「我は……」
「ああ、ベルゼスはこんな所を見るの初めてなんだから、大丈夫。君の意見は今は求めてない」
「そうか、なんか済まぬ」
「気にしないでよ。兄ちゃん言葉きついよ」
「そうか?済まないな、ベルゼス」
「いや、気にしてない」
「さて、ここが、土間だけど。ここも埃っぽいな。カイト、そこから下に降りなよ危ないから」
カイトが一段下がった土間に足を踏み入れようとしたのを止める。
なんか土間の下が気になったから止めた。
「わ、分かった。なら次だぁーー次はぁーーリビングだぁーーー‼」
カイトウザイ!そのテンションはいつまで続くんだ?
カイトの後ろに着いて歩きリビングに向かう。
カイトが、リビングに入ろうとしたが、床が抜けてて部屋に入る処ではない。
本当にボロボロな屋敷だ、これであの値段?
土地の値段だけで建物の値段なんて無いぞこれ。
逆に解体費が欲しいくらいだ。
「が~ん。兄ちゃん、僕色々と屋敷の中を見たかったのに、全部こんな感じだろうと想像が出来ちゃったよ」
なんだ「が~ん」って?
「まあ、外見からしてボロボロなんだから期待する方が間違いだ。俺は屋敷の間取りを見たかっただけだしな」
「兄ちゃん、色々とこの屋敷の中を見たけど、ここ買うの?」
「そうだなぁ~建物は壊して建て直せば住めるな」
「つか、前の家を出すの?」
「出すつもりだけど、この土地の広さの土地にあの家は小さいよなぁ~。あの家、ベルゼスには狭い思いさせてるし」
「我は別に何処でも寝れればそれで良い」
「だったらさぁ、この土地買ってこの土地に見合う家を建ててよ」
そう来たか。
「まあ、そうなるかな。なんなら、この図面通りの広さの屋敷を建てるか」
「そうだよ、もうここで決めて住もうよ。僕らがその辺ふらふらするなら、ちゃんと拠点が在った方がいいと思うんだ」
「それはそうだな、なら決めるか。金も在るしな。拠点があればいつでも帰れるしな。寝ぐらには困らないだろうしな」
金は減ったら稼げば良いんだし。
つか、売り物はまだまだ持ってるしな。
36
お気に入りに追加
707
あなたにおすすめの小説

お前じゃないと、追い出されたが最強に成りました。ざまぁ~見ろ(笑)
いくみ
ファンタジー
お前じゃないと、追い出されたので楽しく復讐させて貰いますね。実は転生者で今世紀では貴族出身、前世の記憶が在る、今まで能力を隠して居たがもう我慢しなくて良いな、開き直った男が楽しくパーティーメンバーに復讐していく物語。
---------
掲載は不定期になります。
追記
「ざまぁ」までがかなり時間が掛かります。
お知らせ
カクヨム様でも掲載中です。

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!

転生者は力を隠して荷役をしていたが、勇者パーティーに裏切られて生贄にされる。
克全
ファンタジー
第6回カクヨムWeb小説コンテスト中間選考通過作
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
2020年11月4日「カクヨム」異世界ファンタジー部門日間ランキング51位
2020年11月4日「カクヨム」異世界ファンタジー部門週間ランキング52位

こちらの異世界で頑張ります
kotaro
ファンタジー
原 雪は、初出勤で事故にあい死亡する。神様に第二の人生を授かり幼女の姿で
魔の森に降り立つ 其処で獣魔となるフェンリルと出合い後の保護者となる冒険者と出合う。
様々の事が起こり解決していく

S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )

イラついた俺は強奪スキルで神からスキルを奪うことにしました。神の力で最強に・・・(旧:学園最強に・・・)
こたろう文庫
ファンタジー
カクヨムにて日間・週間共に総合ランキング1位!
死神が間違えたせいで俺は死んだらしい。俺にそう説明する神は何かと俺をイラつかせる。異世界に転生させるからスキルを選ぶように言われたので、神にイラついていた俺は1回しか使えない強奪スキルを神相手に使ってやった。
閑散とした村に子供として転生した為、強奪したスキルのチート度合いがわからず、学校に入学後も無自覚のまま周りを振り回す僕の話
2作目になります。
まだ読まれてない方はこちらもよろしくおねがいします。
「クラス転移から逃げ出したイジメられっ子、女神に頼まれ渋々異世界転移するが職業[逃亡者]が無能だと処刑される」

病弱が転生 ~やっぱり体力は無いけれど知識だけは豊富です~
於田縫紀
ファンタジー
ここは魔法がある世界。ただし各人がそれぞれ遺伝で受け継いだ魔法や日常生活に使える魔法を持っている。商家の次男に生まれた俺が受け継いだのは鑑定魔法、商売で使うにはいいが今一つさえない魔法だ。
しかし流行風邪で寝込んだ俺は前世の記憶を思い出す。病弱で病院からほとんど出る事無く日々を送っていた頃の記憶と、動けないかわりにネットや読書で知識を詰め込んだ知識を。
そしてある日、白い花を見て鑑定した事で、俺は前世の知識を使ってお金を稼げそうな事に気付いた。ならば今のぱっとしない暮らしをもっと豊かにしよう。俺は親友のシンハ君と挑戦を開始した。
対人戦闘ほぼ無し、知識チート系学園ものです。

スキルが覚醒してパーティーに貢献していたつもりだったが、追放されてしまいました ~今度から新たに出来た仲間と頑張ります~
黒色の猫
ファンタジー
孤児院出身の僕は10歳になり、教会でスキル授与の儀式を受けた。
僕が授かったスキルは『眠る』という、意味不明なスキルただ1つだけだった。
そんな僕でも、仲間にいれてくれた、幼馴染みたちとパーティーを組み僕たちは、冒険者になった。
それから、5年近くがたった。
5年の間に、覚醒したスキルを使ってパーティーに、貢献したつもりだったのだが、そんな僕に、仲間たちから言い渡されたのは、パーティーからの追放宣言だった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる