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第10章
第12話 遅い昼飯はパン!
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どれどれ、出された二件分の図面を見比べてと。
んとぉ~…………見比べ中…………で、分かった事が。
ん?
マジか、ここ立地良くないか?
さっき見て来た屋敷は、貴族街の中に有ったけど。
こっちの物件は、町の郊外に建ってる屋敷のじゃんか。で、良く見れば、さっきの屋敷の広さと余り変わらないくらいの良い物件じゃん。
なんだよ、本当に俺らを馬鹿にしてたんだな。
「はぁ~。バランさんは、本当に俺らを馬鹿にしてたんだな」
「い、いえそんなつもりは……」
「まあ、良いけどさ。(隠してて何がそんなつもりは無いだよ)でさ、こっちの屋敷を俺らに見せてよ。値段はこの半額なんだろ? さっきの屋敷は買わないから、もう書類は仕舞ってくれ。代わりにこっちの屋敷を見てきても良いか?」
「ええ、是非ご案内差し上げて……」
「違げぇよ、あんたさっ俺らの言ってる意味、もう少し噛み砕いたら? 俺らが言ってるのは、家の鍵を貸しくれって言ってんの。家は、兄ちゃんと俺とで見てくるからさぁ~。あんたに案内書されても、また腹の中で笑われるの嫌だからな」
「そ、それは……そんなことは…」
ハハ、言い当てられて、遇の音もでないでゃんの。まったく、なんの言い訳も言い返せないとか。
せめてちゃんと謝罪してみろよ。
本当にあり得ねぇ~、最初に会った時の、あの何処か小馬鹿にした態度が物語ってるな。自棄に俺達に冷たかったし、口数も少なかったのはその所為か。
客をなんだと思ってんだ。
「で、今から見てくるからさ。鍵、貸してよ。兄ちゃん行こうぜ」
「そうだな。バランさん、鍵を貸してくれ。それで、屋敷を見て良かったら契約するぜ?」
ほら、と手を出して屋敷の鍵を要求した。
「そ、それは……」
「あ、言って置きますが俺達は決して集りでも、詐欺師でも無いからな」
「それに、クレーマーでも無いし」
カイト、ナイスアシスト!
「………分かりました。此方が、ジュリ様達に失礼な態度を取ったのは明らかですから、屋敷の鍵をお貸し致します。ですが、必ず明日中には鍵を一旦此方にお戻しくださり、そして条件に見合えば此方でご契約ください」
「分かった。あ、それと確認」
「な、なんでしょうか」
「屋敷の値段だけど、この記載されてる値段の半額で売ってくれるんだよな?」
「え、ええ、それはお約束致します」
「そう、ならいいや。ちゃんと約束はしたからな。あっ、ここに書いてくれ。約束の内容とあんたの署名付きで」
A4の白い紙を一枚出し、その白紙の紙に、契約条件をさらりと書いて署名欄を見せて説明した。
「わ、分かりました。では、私もそちらの用紙に署名致します。では鍵をお待ち致します。それ以外の書類もお持ち致しますので、少しお待ち下さい」
「またか……分かった。なら、早くしてくれますか」
「では少しお待ち頂けますか?」
「ああ」
「早くねぇ~。こっちは腹減ってるんだ」
「わ、分かりました」
バランさんは、またバタバタと慌てて部屋を出て行った。
まったく、この流れをいつまで見させれられないと成らないのか?
「しっかし、兄ちゃんさぁ俺腹減ったよ。なんかつまむのない?」
「そうだな……待ってる間に、パンでも食うか?」
「パンか!なら、クリームパンとチョココロネと、玉子サンドが良い」
「分かった、昼抜きだったからな。俺も食うか」
俺は敢えてパンを盛る為の籠をだして、カイトがリクエストしたパンと俺が食べたいパンを袋から出し、袋からパンを出して籠に盛り、カイトと一緒にパンを食べ始めた。
「カイト、玉子サンドから食ってな」
「ん、分かった。頂きます」
「おう、食え」
空きっ腹のカイトは、夢中でパンを食頬張ってる。
「お前、すこし落ち着いて食えよ」
お前…そんなに頬張ると口の中の水分持ってかれるぞ。と思ってると、「むぅ………むぐ………むっ………っ!!」
いきなりカイトが苦しそうに自分の胸を叩き、俺に助けを求めるように肩をバシバシ叩いて来る。
「なんだよ、カイト痛ったい」
痛いと言いながらカイトを見ると、苦しそうにしているカイト。
お前らさっきコーラをと、カイトの手元を見ればカイトに渡したコーラは飲み干してあり、空のペットがテーブルに置いてあった。
そんなカイトが余程苦しのか、喉から絞り出すように声を出ししつこく俺に助けを求める。ま、水だよな。(笑)
「に………兄ちゃん……み、みずちょう……うぐ……」
「仕方ねぇなぁ~。……ほら、水飲め」
カイトは、コクコクと首を縦に振って俺から水の入ったペットを奪い取り、一気に水を飲み干したのだった。
んとぉ~…………見比べ中…………で、分かった事が。
ん?
マジか、ここ立地良くないか?
さっき見て来た屋敷は、貴族街の中に有ったけど。
こっちの物件は、町の郊外に建ってる屋敷のじゃんか。で、良く見れば、さっきの屋敷の広さと余り変わらないくらいの良い物件じゃん。
なんだよ、本当に俺らを馬鹿にしてたんだな。
「はぁ~。バランさんは、本当に俺らを馬鹿にしてたんだな」
「い、いえそんなつもりは……」
「まあ、良いけどさ。(隠してて何がそんなつもりは無いだよ)でさ、こっちの屋敷を俺らに見せてよ。値段はこの半額なんだろ? さっきの屋敷は買わないから、もう書類は仕舞ってくれ。代わりにこっちの屋敷を見てきても良いか?」
「ええ、是非ご案内差し上げて……」
「違げぇよ、あんたさっ俺らの言ってる意味、もう少し噛み砕いたら? 俺らが言ってるのは、家の鍵を貸しくれって言ってんの。家は、兄ちゃんと俺とで見てくるからさぁ~。あんたに案内書されても、また腹の中で笑われるの嫌だからな」
「そ、それは……そんなことは…」
ハハ、言い当てられて、遇の音もでないでゃんの。まったく、なんの言い訳も言い返せないとか。
せめてちゃんと謝罪してみろよ。
本当にあり得ねぇ~、最初に会った時の、あの何処か小馬鹿にした態度が物語ってるな。自棄に俺達に冷たかったし、口数も少なかったのはその所為か。
客をなんだと思ってんだ。
「で、今から見てくるからさ。鍵、貸してよ。兄ちゃん行こうぜ」
「そうだな。バランさん、鍵を貸してくれ。それで、屋敷を見て良かったら契約するぜ?」
ほら、と手を出して屋敷の鍵を要求した。
「そ、それは……」
「あ、言って置きますが俺達は決して集りでも、詐欺師でも無いからな」
「それに、クレーマーでも無いし」
カイト、ナイスアシスト!
「………分かりました。此方が、ジュリ様達に失礼な態度を取ったのは明らかですから、屋敷の鍵をお貸し致します。ですが、必ず明日中には鍵を一旦此方にお戻しくださり、そして条件に見合えば此方でご契約ください」
「分かった。あ、それと確認」
「な、なんでしょうか」
「屋敷の値段だけど、この記載されてる値段の半額で売ってくれるんだよな?」
「え、ええ、それはお約束致します」
「そう、ならいいや。ちゃんと約束はしたからな。あっ、ここに書いてくれ。約束の内容とあんたの署名付きで」
A4の白い紙を一枚出し、その白紙の紙に、契約条件をさらりと書いて署名欄を見せて説明した。
「わ、分かりました。では、私もそちらの用紙に署名致します。では鍵をお待ち致します。それ以外の書類もお持ち致しますので、少しお待ち下さい」
「またか……分かった。なら、早くしてくれますか」
「では少しお待ち頂けますか?」
「ああ」
「早くねぇ~。こっちは腹減ってるんだ」
「わ、分かりました」
バランさんは、またバタバタと慌てて部屋を出て行った。
まったく、この流れをいつまで見させれられないと成らないのか?
「しっかし、兄ちゃんさぁ俺腹減ったよ。なんかつまむのない?」
「そうだな……待ってる間に、パンでも食うか?」
「パンか!なら、クリームパンとチョココロネと、玉子サンドが良い」
「分かった、昼抜きだったからな。俺も食うか」
俺は敢えてパンを盛る為の籠をだして、カイトがリクエストしたパンと俺が食べたいパンを袋から出し、袋からパンを出して籠に盛り、カイトと一緒にパンを食べ始めた。
「カイト、玉子サンドから食ってな」
「ん、分かった。頂きます」
「おう、食え」
空きっ腹のカイトは、夢中でパンを食頬張ってる。
「お前、すこし落ち着いて食えよ」
お前…そんなに頬張ると口の中の水分持ってかれるぞ。と思ってると、「むぅ………むぐ………むっ………っ!!」
いきなりカイトが苦しそうに自分の胸を叩き、俺に助けを求めるように肩をバシバシ叩いて来る。
「なんだよ、カイト痛ったい」
痛いと言いながらカイトを見ると、苦しそうにしているカイト。
お前らさっきコーラをと、カイトの手元を見ればカイトに渡したコーラは飲み干してあり、空のペットがテーブルに置いてあった。
そんなカイトが余程苦しのか、喉から絞り出すように声を出ししつこく俺に助けを求める。ま、水だよな。(笑)
「に………兄ちゃん……み、みずちょう……うぐ……」
「仕方ねぇなぁ~。……ほら、水飲め」
カイトは、コクコクと首を縦に振って俺から水の入ったペットを奪い取り、一気に水を飲み干したのだった。
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