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第10章
第5話 決めるかな?
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馬車に揺られてギルドへ戻る俺ら。
相変わらずカイトが気分悪そうに馬車の中に居るけどな。
さて、馬車の中でこっそりと相談する。バランさんには聞かれないようにしないとな。
「(コソ)カイト、具合は大丈夫か?」
「(コソ……)兄ちゃん、今は話しかけるな! 本当、、、今は無理。ウッ」
「(コソ)でもなカイト、喋ったりして聞を紛らわさないとしんどくないか」
「(コソ)その気遣いは嬉しい。けど無理……ぅぷ……」
これは………駄目だな。
「(コソ)済まん。なら、寝てろ」
カイトはコクリと頷いて俺に寄りかかり目を閉じた。
「おや、弟さん大丈夫でしょうか?」
「ああ、こいつ昔から馬車とかの乗り物に弱くて。どうやら揺れに弱いみたいです」
「それは申し訳ありませんでした」
「いえ、お気にならさず。この距離で貴族街をゾロゾロと、歩く訳にも行きませんからね」
「そうなのですよ。まったく貴族と言う種族は厄介でしてね。つまらない事を大袈裟に取り上げて、ネチネチとしつこく苦情を言って来るので」
「ハハ、それは避けないとですね」
「ええ。まったく仰る通りですよ」
何処の貴族も一緒か。
「さあ、ギルドへお入り下さい」
馬車がギルドの前に着くと、俺達は馬車を降りてバランさんと共にぞろぞろとギルドの中へ入ると個室に案内された。
「さあ、どうぞお入りになってお座り下さい」
バランさんの言葉にしたがって、部屋に入り椅子に三人で座るんだけど四人掛けのテーブルだから、一脚を俺の横にずらして三人並んで座った。気が利くダロ?
因みに、馬車に乗ってヘロヘロなカイトにはポーション飲ませた。
それからは屋敷の契約が始まる。
「……………っと言う事ですが、ご納得されましたか」
「はぁ~大体は」
「そうですか。ではどう致しますか?」
「そうですねぇ~」
考える振り。
「どうします?」
「条件は、良いですよね」
「ええ、これ以上は無いかと」
そうなんだよなぁ~。
でも貴族街なんだよね。しかも場所だよなぁ。馬車を使わないと家に辿り着けないとか。
「そうですねぇ~」
悩んでると具合の悪かったカイトがコソっと横から話掛けられた。
「ん?」
「(コソ)兄ちゃん」
「済みません少し待って下さい。なんだカイト?」
バランさんに断るとカイトと話をする。
「(コソ)なぁ兄ちゃん、金はあるの?」
「(コソ)まあ、有る。余裕」
「(コソ)そうなんだ。だったら買えば?」
「(コソ)良いのかよ」
「(コソ)良いよ。どうせ上からとかで、家に出入りするんだろ?」
「(コソ)まあ、そうなるな」
「(コソ)だったら良いじゃん。ソロソロ定住しょうよ。何処に行くにも帰る場所有るなら安心だよ。ベルゼスもそう思うだろ?」
「(コソ)我はジュリ殿に任せる。我が口出しすることではないからな」
おお、投げ遣り。
「(コソ)じゃ決めるぞ」
相変わらずカイトが気分悪そうに馬車の中に居るけどな。
さて、馬車の中でこっそりと相談する。バランさんには聞かれないようにしないとな。
「(コソ)カイト、具合は大丈夫か?」
「(コソ……)兄ちゃん、今は話しかけるな! 本当、、、今は無理。ウッ」
「(コソ)でもなカイト、喋ったりして聞を紛らわさないとしんどくないか」
「(コソ)その気遣いは嬉しい。けど無理……ぅぷ……」
これは………駄目だな。
「(コソ)済まん。なら、寝てろ」
カイトはコクリと頷いて俺に寄りかかり目を閉じた。
「おや、弟さん大丈夫でしょうか?」
「ああ、こいつ昔から馬車とかの乗り物に弱くて。どうやら揺れに弱いみたいです」
「それは申し訳ありませんでした」
「いえ、お気にならさず。この距離で貴族街をゾロゾロと、歩く訳にも行きませんからね」
「そうなのですよ。まったく貴族と言う種族は厄介でしてね。つまらない事を大袈裟に取り上げて、ネチネチとしつこく苦情を言って来るので」
「ハハ、それは避けないとですね」
「ええ。まったく仰る通りですよ」
何処の貴族も一緒か。
「さあ、ギルドへお入り下さい」
馬車がギルドの前に着くと、俺達は馬車を降りてバランさんと共にぞろぞろとギルドの中へ入ると個室に案内された。
「さあ、どうぞお入りになってお座り下さい」
バランさんの言葉にしたがって、部屋に入り椅子に三人で座るんだけど四人掛けのテーブルだから、一脚を俺の横にずらして三人並んで座った。気が利くダロ?
因みに、馬車に乗ってヘロヘロなカイトにはポーション飲ませた。
それからは屋敷の契約が始まる。
「……………っと言う事ですが、ご納得されましたか」
「はぁ~大体は」
「そうですか。ではどう致しますか?」
「そうですねぇ~」
考える振り。
「どうします?」
「条件は、良いですよね」
「ええ、これ以上は無いかと」
そうなんだよなぁ~。
でも貴族街なんだよね。しかも場所だよなぁ。馬車を使わないと家に辿り着けないとか。
「そうですねぇ~」
悩んでると具合の悪かったカイトがコソっと横から話掛けられた。
「ん?」
「(コソ)兄ちゃん」
「済みません少し待って下さい。なんだカイト?」
バランさんに断るとカイトと話をする。
「(コソ)なぁ兄ちゃん、金はあるの?」
「(コソ)まあ、有る。余裕」
「(コソ)そうなんだ。だったら買えば?」
「(コソ)良いのかよ」
「(コソ)良いよ。どうせ上からとかで、家に出入りするんだろ?」
「(コソ)まあ、そうなるな」
「(コソ)だったら良いじゃん。ソロソロ定住しょうよ。何処に行くにも帰る場所有るなら安心だよ。ベルゼスもそう思うだろ?」
「(コソ)我はジュリ殿に任せる。我が口出しすることではないからな」
おお、投げ遣り。
「(コソ)じゃ決めるぞ」
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