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第9章

第6話 ダンジョン41階~下へ

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 ダンジョンに入って2日…今は42階層までたどり着いた。
 なんか、40階のボス部屋にはビックオチューが鎮座してて。ちょこまかと、倒すのが面倒だったので結界張ってインフェルノで蒸し焼きにした。

 ドロップアイテムは…なんかの種と金貨数枚……。

 41階~は森の中だった、木々に囲まれ光も余りり地表に届かない鬱蒼とした森。本当にここはダンジョンなのか?

 ここは意外と厄介、虫や爬虫類やらが多いし!
 
 どうりで40階から下の情報が無い訳だ。


 そう言えば……ギルマスから聞いたこのダンジョンの情報は、水系魔物とアイテムが多いとか言ってなかったか?
 俺ら40まで来たけど…水系の魔物はあんま見てないよな?ギリ爬虫類が水系なのか?
 40階から下の階で漸く水系魔物が出来た感じなのか?
 トカゲにカエル、それと……蛇?あれは違うのか?
 ドロップするのは……ポーションの下級品とか銅貨が数枚だし。
 むぅ……なんか違う気がする。
 俺、水系って魚系とかマーマンみたいな魔物を想像してたんだけど?
 これから下へ行けば出てくるのか?

 それに水系の竜って神さんから聞いたエンシェントドラゴンかな?

 なんか良く分からなく為って来たぞ?
 一旦上に上がって聞いてくるかな?
 それに、ここから下へはカイトが無理そうなんだよなぁ~。

 ベルゼスはまぁ~レベルが高いから平気だろうけど……。
 でも……カイトを宿で一人には……無理だろうなぁ~。拗ねたらまた大変そうだ。

 仕方ない、ここからは油断せずに行くか。

 それから下へ向かうに連れて、魔物の種類がここに来て水系の魔物に徐々にシフトチェンジしてきてるのがわかる。

 ここに来て水系……なんとも厄介。
 しかも、森の中だし湿気があってじめじめしてるし!
 俺は余り暑くは感じないが湿気で体力が……。

「兄ちゃん……」
「なんだ?」 
「この階湿気が凄いし……魔物も厄介だね?」
「そうだなぁ……疲れてきてるな」
「そうなんだよ!それにベルゼスが限界っぽくない?」

 そうカイトに言われて、ベルゼスを見れば……どんよりしてるし息も荒い。

「ベルゼス?お前引っ込んでるか?」 
「……す、すまない…そうさせて…」

 と言って変体して豹の姿に戻った雪豹だからな、この蒸し暑さは苦手なんだろうな。

「ほれ、鞄に入ってろ。また休憩する時に声を掛けるから」

 ベルゼスを鞄に入れてまたカイトと先に進む。

 そして進むに連れて、出てくる魔物はカエルのお化けビックフロッグ。過多。
 カエルの舌がビロ~ンと延びで攻撃されるんだが…キモい。
 それに跳躍力もあってカイトが苦戦してるし。
 因みに俺は雷…【サンダーランス】で仕留めてる。

 カイトは剣で、斬りかかって行くんだけど…カエルやらトカゲやらが、すばしっこいから空振りが多い。

 ついさっきも、カエルと水トカゲ…ヤモリみたいなやつが出て来て、カイトがカエルの体に斬りかかって行くんだが……。カエルの体が、ぬるんってしてるから斬りずらいらしく、思うよに斬れないので何度も斬りかかって行くから非常に燃費が悪い。

 あれ…むきに為ってるなカイトが。

 それに倒した後の、ドロップアイテムは魔石と水晶にカエルの肉にトカゲの皮と、下級ポーションに銅貨数枚……割に合わん。

「兄ちゃん……このフロア僕にはキッ!」
「だろうなぁ~。お前さぁ、風魔法使えよ!」 
「嫌だ、魔法使うとダルく為るの!」

 ダルい?
 お前そんなにMP少なかったっけ?

 鑑定……カイト。

ステータス

名前 カイト 
種族 人種

年齢 16
職業 冒険者

レペル 55

HP 1600/2600
MP 150/900

魔法 

水魔法 Lv15
土魔法 Lv15

生活魔法 Lv9


スキル

剣術

この世界の一般人。
樹里の弟


 燃費悪っ!レベルの割には魔法のレベルが上がって無いのか…。

 なら仕方ないか。

 それに……この世界の一般人かぁ~。

 ま、これからはマナポーション飲ませながら魔法を優先して使わせれば上がるか?

「カイト!お前ここからは剣を使うの禁止な?」
「へ?なんで?それじゃどうすんだ?」
「魔法使うの一択で、俺のサポートだ。使うのは風魔法だな取りあえず」
「ダメだよそれ!」
「何がダメなんだ?」
「だってそれだと、疲れて立ってられない」
「だからっ、マナポーション飲むんだろ?」
「そんなことをしたら…トイレ…………」

 と顔を真っ赤にしてボソボソ言うカイト…お前は女か!
 なにを恥ずかしがるんだ?男ならそんなに気にせずとも良いだろがよ!

「はぁ~お前は女か!なに恥ずかしがるんだよ!」

 男ならダンジョンの中で、簡単に出来るだろ?それにここら辺は木々が生えて、十分目隠しになる場所が多いだろがよ!男なら何処でもしほうだいだろ。

「だ、で、でもさぁ~」
「お前はいつまで小さい頃のままなんだ?」 
「へ?小さいって…」
「子供の頃から全く、成長してないってことだよ!」
「むぅ……ひでぇ~!僕だってちゃんと成人したんだ!」
「それは知ってる。俺はお前の精神年齢が低いって、言ってんの」
「せ、精神年齢…ってなに?」

 はぁ~そこからか…。

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