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第6章
第25話 滞在。
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さて、不貞腐れて出て行ったマイクをフェルトさん始め誰も気にする事もなく俺らに構ってくるこの家族だ……本当にやめてくれよ!
どうしてこんなに気に入られたのやら?全く理由が分からん。
「所でさっ!ギルマス遅いね?」
「そうだな、そもそもギルマスが遅いからこんな目に……」
「なに、ジュリ?文句でもあるの?」
「い、嫌…ギルマスが遅いからさっ!」
「……うん、遅いね?父さん。そろそろ戻る時間だけど…」
「なら、俺らで見てくるよ?フェルトさん達はゆっくりしてなよ?それにマイクもその方が、機嫌がいいだろ?」
「そんなことを言って!また町から出て居ちゃう気でしょ!ジュリ兄さん直ぐに居なくなるんだもの!」
「フフフ。昔からリリエラは、ジュリ兄さんの事が好きだもんな?」
「んっ!なぁっ!に、兄さんそれは…言っちゃ駄目よ!そん事を言わないで!ち、違うからね!ジュリ兄さん違うからね!」
「ハハハ分かってるよ、そんなに慌てなくても大丈夫だぞ?リリエラ」
「フフフ、リリエラ……貴女報われないわね?」
「知らないわよ!ほ、ほら、母さん食事の支度でしょ?」
「なら、俺らはギルマス迎えに行ってくるよ」
「嫌、ジュリ兄さん達はここに居てよ僕が見てくるからさっ」
ん~話が進まないし、遅くなる…。
「嫌、いいよ?カイト、行くぞ!フェルトさん悪いけど俺達は行くよ。何かあったらマーサおばさんの宿に連絡くれよ、じゃお邪魔したな」
「フェルトおばさん、ありがとう。アルガス兄ちゃんに、リリエラ姉ちゃんもありがとうな。じゃぁねお休み」
カイトが三人に手を上げて挨拶を、してからギルマスの家を出た。
なんか引き止める声もするけど、堂々巡りだしな動いた方が早い。
「さて、カイト君!ギルドいくぞ」
「わかったよでもさ、良いの?」
「なにが?」
「フェルトおばさん達だよ」
「良いんだよ、マイクがイラついてるしな。俺らは他人だろ。カイト今後、あの家族にはあまり拘わるなよ?今は俺が居るんだからな。もう一人じゃないだろ?取りあえず今は。それに、その内お前がかみさんでも作ったら、俺の役目は修了だな…ハハハ」
「に、兄ちゃんそんな話しは当分先だよ!止めてよ!」
カイトと二人話しながらギルドの裏口に行くと扉を叩く。
『ドンドンドン』
「ギルマス!居るか?居るなら開けてくれよ。ギルマス!」
「……」
「空かねぇ……ギルマス!」
すると中から人の気配がして扉が開いた。
「煩ぇ誰だ!」
「俺だよ樹里だよ!ギルマス」
「おお、ジュリか!久しぶりだな?」
「だな!じゃなくてさ!あんたカイトを拉致っておいて、ほったらかしにするなよ!挙げ句に俺もフェルトさんに捕まってて!」
「アハハ!すまん、すまん。で、何でうちに居ねぇんだよ?」
「長くは居れねぇよ?マイクあいつも居るしな。それに俺らは部外者だぞ?おっさん!ところでさっ!中に入れてくれよ。そんで、カイトが預けたもん渡してくれよ」
「そうだよ!それを取りに寄っただけなのに長々とさぁ~!」
「悪いな取りあえず中に入れ、渡すから」
「早くしてくれよぉ、宿屋も未だ押さえて無いんだよ」
「そうだったか……ハハハ悪いな」
「全くさぁ、あんたの家族どうなってんのさっ!」
「どうどは?ほれ、預かってた金だ中身確認しとけよ」
「どうも、カイトが使ってんならカイトしか分からねぇな…カイトこれ持っとけ」
「あ、ありがとう」
「おう、んじゃ行くか。ギルマスどうもな?後マーサおばさんの宿屋で部屋が取れたら、暫く滞在するから。またその時に顔を出すよ、じゃあなお休み」
「お、おう」
そして、二人でギルドを出るとマーサおばさんの宿に向かい部屋が取れた。
はぁ……暫くここに滞在するか?
どうしてこんなに気に入られたのやら?全く理由が分からん。
「所でさっ!ギルマス遅いね?」
「そうだな、そもそもギルマスが遅いからこんな目に……」
「なに、ジュリ?文句でもあるの?」
「い、嫌…ギルマスが遅いからさっ!」
「……うん、遅いね?父さん。そろそろ戻る時間だけど…」
「なら、俺らで見てくるよ?フェルトさん達はゆっくりしてなよ?それにマイクもその方が、機嫌がいいだろ?」
「そんなことを言って!また町から出て居ちゃう気でしょ!ジュリ兄さん直ぐに居なくなるんだもの!」
「フフフ。昔からリリエラは、ジュリ兄さんの事が好きだもんな?」
「んっ!なぁっ!に、兄さんそれは…言っちゃ駄目よ!そん事を言わないで!ち、違うからね!ジュリ兄さん違うからね!」
「ハハハ分かってるよ、そんなに慌てなくても大丈夫だぞ?リリエラ」
「フフフ、リリエラ……貴女報われないわね?」
「知らないわよ!ほ、ほら、母さん食事の支度でしょ?」
「なら、俺らはギルマス迎えに行ってくるよ」
「嫌、ジュリ兄さん達はここに居てよ僕が見てくるからさっ」
ん~話が進まないし、遅くなる…。
「嫌、いいよ?カイト、行くぞ!フェルトさん悪いけど俺達は行くよ。何かあったらマーサおばさんの宿に連絡くれよ、じゃお邪魔したな」
「フェルトおばさん、ありがとう。アルガス兄ちゃんに、リリエラ姉ちゃんもありがとうな。じゃぁねお休み」
カイトが三人に手を上げて挨拶を、してからギルマスの家を出た。
なんか引き止める声もするけど、堂々巡りだしな動いた方が早い。
「さて、カイト君!ギルドいくぞ」
「わかったよでもさ、良いの?」
「なにが?」
「フェルトおばさん達だよ」
「良いんだよ、マイクがイラついてるしな。俺らは他人だろ。カイト今後、あの家族にはあまり拘わるなよ?今は俺が居るんだからな。もう一人じゃないだろ?取りあえず今は。それに、その内お前がかみさんでも作ったら、俺の役目は修了だな…ハハハ」
「に、兄ちゃんそんな話しは当分先だよ!止めてよ!」
カイトと二人話しながらギルドの裏口に行くと扉を叩く。
『ドンドンドン』
「ギルマス!居るか?居るなら開けてくれよ。ギルマス!」
「……」
「空かねぇ……ギルマス!」
すると中から人の気配がして扉が開いた。
「煩ぇ誰だ!」
「俺だよ樹里だよ!ギルマス」
「おお、ジュリか!久しぶりだな?」
「だな!じゃなくてさ!あんたカイトを拉致っておいて、ほったらかしにするなよ!挙げ句に俺もフェルトさんに捕まってて!」
「アハハ!すまん、すまん。で、何でうちに居ねぇんだよ?」
「長くは居れねぇよ?マイクあいつも居るしな。それに俺らは部外者だぞ?おっさん!ところでさっ!中に入れてくれよ。そんで、カイトが預けたもん渡してくれよ」
「そうだよ!それを取りに寄っただけなのに長々とさぁ~!」
「悪いな取りあえず中に入れ、渡すから」
「早くしてくれよぉ、宿屋も未だ押さえて無いんだよ」
「そうだったか……ハハハ悪いな」
「全くさぁ、あんたの家族どうなってんのさっ!」
「どうどは?ほれ、預かってた金だ中身確認しとけよ」
「どうも、カイトが使ってんならカイトしか分からねぇな…カイトこれ持っとけ」
「あ、ありがとう」
「おう、んじゃ行くか。ギルマスどうもな?後マーサおばさんの宿屋で部屋が取れたら、暫く滞在するから。またその時に顔を出すよ、じゃあなお休み」
「お、おう」
そして、二人でギルドを出るとマーサおばさんの宿に向かい部屋が取れた。
はぁ……暫くここに滞在するか?
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