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第6章
第21話 帰省。
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ジュリ編
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
一方リリエラに腕を引かれて、ギルマス宅に連れて来られたジュリは?
「さぁ、ジュリ兄さん。入って、入って、いま何か飲み物出すから!ほら!来て」
「リリエラ痛いから、腕離してくれないかな?逃げないからさっ」
「あっ!ご、ごめんなさい!痛かった?」
「ああ、女の子の癖に、力は強いのな!ハハハ」
「ひ、酷くないそれ!」
「えっ、だって痛かったぞ?」
「そ、それは謝ったでしょ!酷いわジュリ兄さん!フフフ」
笑いながら俺の顔を、じぃ~っと見るリリエラだがなんだ?
「な、なんだよ?リリエラ。俺の顔に何か付いてる?」
「だって兄さん、全然変わってなくて」
「変わってないって失礼だろ」
「そう?誉めてるんだけど。でも背は伸びた?」
「そうかな?伸びた気がしないけどな…。カイトの背と、変わらないから伸びたのかも?あいつでかく為ったよな~!」
「でしょう?そうなのよ!カイトの癖にね?」
「まぁ、俺の背丈の話しは良いけどさ、他の兄弟は?」
「え?ああ、あの人達?」
「なに、他人みたいに言ってんの?」
「だって殆んど他人も同然よ!あいつら」
「……ま、また雑だな?兄と弟だろ?」
「まぁ、アルガス兄さんはギルドで頑張ってるみたいだけどね?マイクあいつは屑ね」
「そ、そうなんだ?なに、道外れちゃったの?」
「そうそう、もう冒険者にも成れなくてね?今では町の半端者ね。父さんも母さんも困ってるわよ」
碌なことをしないんだから!とお怒りモードだなに?以外と厄介?
「なに、カイトと張り合ってたのに?」
「そうよ?カイトはほら、コツコツ頑張ったからね。町の人気者よ?ジュリ兄さんの弟だもの。それは人気者よ!」
「ふぅ~んなら、良かったよ」
カイトは良い奴か……。ま、優しい奴だからな。
問題児に育ってなくて良かったよ。
「んで、俺はいつ迄ここにいないと為らないんだ?宿取らないと、今夜俺らは寝る場が無いんだが?」
「そんなの決まってるじゃない!母さん達が帰って来てから、ここで食事したあとよ?」
ニッコリ笑ってそんなことを言うと、リリエラはお茶出すから待っててと言って部屋から消えたのだった。
それから少し経つと誰かがリビングに入って来た。
お、リリエラかな?と思ってたら何と噂の穀潰しマイク君ですねぇ~多分。
さて、俺ピンチです。
こいつとは殆んど話したことがない!困ったぞ早くリリエラ戻ってこいよ!
「んぁ……疲れた!おい!リリエラ!なんか食うもん出せよ!」
そんな台詞を吐きながら、ソファーにドサッっと座る。
な、なんと云うか……台詞と仕草がおやじ化してないか?
それに目の前に、客が居るのは分かってるよな?それと……太ったねぇ…君?
「おい!リリエラ……?ってあんた誰だ?も、もしかして!ど、泥棒か?おい!おまえ…」
「はぁ~五月蝿い!喧しい!黙れ餓鬼!誰が泥棒だ!失礼な!ここに座ってるのに何が泥棒だ、頭を使え!ボケ!」
するとそこにリリエラが呑気にお茶を持って現れる。
「お待たせぇ~!ジュリ兄さん。はいお茶とお菓子だよ。ってか、なに騒いでるの?ああ、マイクか。あんたは出ていけ!屑。はい兄さん♡」
「お、おう、悪いな。リリエラ(ってか♡を付けるな!寒いから!)」
それにしても、すげえ……丸無視じゃなくて認識無視だ!ハハハ面白れぇ~。リリエラ受ける!(笑)
「リリエラ、俺を屑だと!」
「五月蝿いわね!御客様が来てるのよ!分からないの?バカなの?ああ、あんたはいつでも馬鹿だったわね?フフフ、かわいそうねぇ…」
「客だと、こいつは泥棒だぞ!」
はあ?何処を見たら泥棒なんだ?と声を出そうとしたら、リリエラに先に言われてしまった。
「…………ぶっアハハ!馬鹿にも程が、……ハハハ程があるんだけど!面白い!何処の世界の泥棒が、リビングのソファーに座って、出されたお茶を飲むのよ!家の住人と顔を付き合わせて?本当笑える。あんたは、カイトとは大違い!本当にジュリ兄さんとカイトが、家族だったら良かったのに!本当に屑!」
「う、煩せぇ!んだよ家族全員して、そんなにカイトが良いならカイトを引き取れば良かったろ!俺なんかよりあいつの方が良いのかよ!」
マイクの怒鳴り声が部屋に響いた。
これは……どうするかな?と思って悩んでると部屋の扉がそっと開いた。
な、なに?誰……ああ、あんたか。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
一方リリエラに腕を引かれて、ギルマス宅に連れて来られたジュリは?
「さぁ、ジュリ兄さん。入って、入って、いま何か飲み物出すから!ほら!来て」
「リリエラ痛いから、腕離してくれないかな?逃げないからさっ」
「あっ!ご、ごめんなさい!痛かった?」
「ああ、女の子の癖に、力は強いのな!ハハハ」
「ひ、酷くないそれ!」
「えっ、だって痛かったぞ?」
「そ、それは謝ったでしょ!酷いわジュリ兄さん!フフフ」
笑いながら俺の顔を、じぃ~っと見るリリエラだがなんだ?
「な、なんだよ?リリエラ。俺の顔に何か付いてる?」
「だって兄さん、全然変わってなくて」
「変わってないって失礼だろ」
「そう?誉めてるんだけど。でも背は伸びた?」
「そうかな?伸びた気がしないけどな…。カイトの背と、変わらないから伸びたのかも?あいつでかく為ったよな~!」
「でしょう?そうなのよ!カイトの癖にね?」
「まぁ、俺の背丈の話しは良いけどさ、他の兄弟は?」
「え?ああ、あの人達?」
「なに、他人みたいに言ってんの?」
「だって殆んど他人も同然よ!あいつら」
「……ま、また雑だな?兄と弟だろ?」
「まぁ、アルガス兄さんはギルドで頑張ってるみたいだけどね?マイクあいつは屑ね」
「そ、そうなんだ?なに、道外れちゃったの?」
「そうそう、もう冒険者にも成れなくてね?今では町の半端者ね。父さんも母さんも困ってるわよ」
碌なことをしないんだから!とお怒りモードだなに?以外と厄介?
「なに、カイトと張り合ってたのに?」
「そうよ?カイトはほら、コツコツ頑張ったからね。町の人気者よ?ジュリ兄さんの弟だもの。それは人気者よ!」
「ふぅ~んなら、良かったよ」
カイトは良い奴か……。ま、優しい奴だからな。
問題児に育ってなくて良かったよ。
「んで、俺はいつ迄ここにいないと為らないんだ?宿取らないと、今夜俺らは寝る場が無いんだが?」
「そんなの決まってるじゃない!母さん達が帰って来てから、ここで食事したあとよ?」
ニッコリ笑ってそんなことを言うと、リリエラはお茶出すから待っててと言って部屋から消えたのだった。
それから少し経つと誰かがリビングに入って来た。
お、リリエラかな?と思ってたら何と噂の穀潰しマイク君ですねぇ~多分。
さて、俺ピンチです。
こいつとは殆んど話したことがない!困ったぞ早くリリエラ戻ってこいよ!
「んぁ……疲れた!おい!リリエラ!なんか食うもん出せよ!」
そんな台詞を吐きながら、ソファーにドサッっと座る。
な、なんと云うか……台詞と仕草がおやじ化してないか?
それに目の前に、客が居るのは分かってるよな?それと……太ったねぇ…君?
「おい!リリエラ……?ってあんた誰だ?も、もしかして!ど、泥棒か?おい!おまえ…」
「はぁ~五月蝿い!喧しい!黙れ餓鬼!誰が泥棒だ!失礼な!ここに座ってるのに何が泥棒だ、頭を使え!ボケ!」
するとそこにリリエラが呑気にお茶を持って現れる。
「お待たせぇ~!ジュリ兄さん。はいお茶とお菓子だよ。ってか、なに騒いでるの?ああ、マイクか。あんたは出ていけ!屑。はい兄さん♡」
「お、おう、悪いな。リリエラ(ってか♡を付けるな!寒いから!)」
それにしても、すげえ……丸無視じゃなくて認識無視だ!ハハハ面白れぇ~。リリエラ受ける!(笑)
「リリエラ、俺を屑だと!」
「五月蝿いわね!御客様が来てるのよ!分からないの?バカなの?ああ、あんたはいつでも馬鹿だったわね?フフフ、かわいそうねぇ…」
「客だと、こいつは泥棒だぞ!」
はあ?何処を見たら泥棒なんだ?と声を出そうとしたら、リリエラに先に言われてしまった。
「…………ぶっアハハ!馬鹿にも程が、……ハハハ程があるんだけど!面白い!何処の世界の泥棒が、リビングのソファーに座って、出されたお茶を飲むのよ!家の住人と顔を付き合わせて?本当笑える。あんたは、カイトとは大違い!本当にジュリ兄さんとカイトが、家族だったら良かったのに!本当に屑!」
「う、煩せぇ!んだよ家族全員して、そんなにカイトが良いならカイトを引き取れば良かったろ!俺なんかよりあいつの方が良いのかよ!」
マイクの怒鳴り声が部屋に響いた。
これは……どうするかな?と思って悩んでると部屋の扉がそっと開いた。
な、なに?誰……ああ、あんたか。
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