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第4章

第15話 取り敢えず家の中へ。

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「わぁ~!凄いねぇ~」 

 カイトが玄関に入ると大声を上げて凄いと驚いてる。
 リビングから廊下を歩き、玄関に居るカイトに声をかけた。

「感動してないでこっちだ、レツ達にクリーン掛けたか?」
「あ、まだだ。クリーン!」

 レツ達にクリーンを掛けたカイトは、靴を脱ぎスリッパに履き替えて廊下を歩く。

「兄ちゃん何処!」
「こっちだ!ここ」

 リビングから顔を出して、カイトを呼ぶとバタバタと小走りをして俺の側に来て抱きつい出来た。
 …なに?

「兄ちゃん凄い!こんな大きな家にしたの?」
「大きくはしてないぞ?カイトに見せた絵の通りにしただけだ」
「凄い!外から見ても可愛い家だったよ」
「そうか?なら、部屋の中はどうかな?ほら中に入ろうか?」


 カイトをリビングの中に入れた。

「凄い広いね!なにここ?」

 バタバタと部屋を走り回るカイトを、追いかける様にレツとレオが一緒に走る。

「カイト!大人しくしてくれ、ほら、こっちに来いよ?レツたちが興奮して暴れるぞ?」
「へへへ、ごめんなさい。でもここは、兄ちゃんがテントの中に部屋を造る時と変わらない?」
「ん?あぁ、そんなに変わらないのかな?」

 キッチンにリビングが有るからな。
 ダイニングは、面倒で造らないけど。

「カイト、これから食事はあっちのテーブルで、食べような?」
「えっ!そうなの」
「そう、あっちのキッチンで料理を作って、テーブルで食べような?」
「あそこはなに?」
「キッチンだな」
「見ても良いの?」
「良いけど…。まあ良いかどうぞ、見てみろよ」
「なら、突撃!」

 何で突撃?

「うわぁ~兄ちゃん。見たこと事がないものが一杯だ!」
「そうか?テントの中に出す物と、変わらないだろ?」
「ええぇ~!変わるよ僕こんなの見たこと無いもん。これは何をするの?」

 カイトが指をさしてなにと聞くのはIHヒーターだ。

「これは煮炊きするものだ」
「えっ!どうやるの?」
「ここに鍋を置くだろ?」
「うん……それで?」
「でな?ここを押すと上のこの、黒いところが熱くなる。カイトここの丸く印がしてある場所…、ここを押したら触るなよ?」
「なんで?」
「ここに鍋を置くんだ、熱くなるんだよ。火傷する」
「へぇ……分からない。でも熱くなら触らない」
「よしよし、良い子だな?約束だぞ?」
「うん!兄ちゃんお腹すいた」
「そうか?なら、夕食の支度をするか?」
「うん、手伝う事があるかな?」
「そうだなぁ。カイト何が食べたい?」
「……パスタ!あっ!でもラーメンも?でもでも…ご飯……ん~決まらないよ!」

 ん~そうか…何でも良いのか。
 これは…困るな…………。
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