母親に家を追い出されたので、勝手に生きる!!(泣きついて来ても、助けてやらない)

いくみ

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第4章

第9話 情報を聞こうか。

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 俺達は、流れの冒険者!とでも思って貰っても良いのだが。

「いろんな町で、依頼を受けてたんだけどね?ランクの問題で……色々ね?」

 嘘ではないよな……たぶん。

「それで、海を眺めなから、暫くゆっくりしたいんだって!兄ちゃんが」
「こ、コラ!ま、まぁ、そんな感じですかね?」
「で?そのゆっくりしたい冒険者が、シーサーペントの討伐か?」
「ええ、弟が見てみたいと言いますから。見せてあげようかと?」
「弟ね……似てないんだな?」

 俺達二人を見て疑う。
 んなの当たり前だが………そこは言わない。

「ハハハ、親が片親づつ違うんですよ。そんなの普通に有ることでしょ?」
「そ、それは、悪かった」
「別に。それで?依頼受けるけど……?」
「それは、有り難いが……、お前さんのランクには見合わない報酬なんだが」

 ガリガリと頭を掻いて悩むギルマス。

「報酬いくらでしたっけ?」
「あぁ、これな。金貨一枚に銀貨が3枚。もっと大きい町なら、もう少し出せるんだが…。ギルド支部がうちのギルドには、資金を出し渋りやがる」
「フフフ、それは平和な証拠では?」
「そうなんだがなぁ~。それだと、冒険者の質も落ちるし人も来ねぇんだよ」

 あぁ~それでさっきの男の様なのが居るのかな?

「ふぅ~ん。ま、俺には関係無いけど」
「まっ、そうか。なら、依頼を受けるで良いんだな?」
「ああ…で、悪いが詳しい情報を聞かせてくれよ?何分私達は、今日ここに来たばかりなんだからさ」
「ああ、情報は教える。ここだと何だから、別室に来いよ」
「えっ……でも、ここは?」

 ここは?と言ってカウンターを指でトントンと軽く叩いた。

「んなもん、鍵閉めて置けば何の問題もない!」
「は?誰か来たらどうすんの?」
「こんな寂れた町には、そうそうギルドになんぞ頼って来ねぇーよ」
「そうなの?」

 カイトも不思議なのか?ギルマスに確認する。

「ああ、そうだぜ?坊っちゃん」
「坊っちゃんじゃないよ!ぼくはカイトって言うんだ」
「そうか?カイトか、ならカイ坊かな?」
「うん!」

 なに気に入ったのその呼び名を?

「さあ、入って適当に座ってくれよ」
「失礼するよ」
「お邪魔します」
「お、カイ坊は、礼儀正しいな?」
「フフフ、兄ちゃんがちゃんとしろって煩いからね」
「そうか、それは良い兄ちゃんだな?」
「うん!」

 そんな会話を聞いて、照れるが平常心を保ちギルマスの対面のソファーに座る。

「で?」
「で?ああ、情報な?」
「ああ、教えてくれ。あと、良い宿屋を知らないか?」
「良い宿ねぇ…んなもんこの町にはねぇよ?」
「はぁ、ないのか?」
「ま、まぁ、それは後で。シーサーペントの出る場所がえっと……地図、地図……お、これか」

 ギルマスが有ったと言って、テーブルに地図を広げ説明が始まる。
 これは……マップで照らし合わせる方が、良いかな?マッピングもできるしな。
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