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第3章
第23話 宿もやっぱり……
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オンポロギルドを出ると、外は薄暗くなって来ていた。
「やべぇ、カイト宿探さないとだぞ」
「だね……宿屋は屋空いてるかな?」
「さぁどうだかな。なきゃ仕方ないな、外で野宿だな」
「………ま、どっちでもいいけど……。なんかさ、前の町を出てから本当について無いよね?」
「……そうだな……俺もこれ程、運が悪いとは思って無かったよ」
「に、兄ちゃんが、悪い訳ないじゃんか」
「ん~ま、次を期待しようぜ」
「兄ちゃん、お気楽だよね?」
んな訳あるかよ!こっちは定住先が見付からなくて困ってるつうの!
「ま、まぁな!深く考えると切りがないだろ?」
カイトを抱いたまま街中を歩く。
酒場もないし、道具屋と雑貨屋がかろうじてある感じで、飯を出店も一軒だけか……。
これは本当にハズレだ!
マップを見て宿屋らしき建物を探す。
そして宿屋みっけ!ありましたよ。
とりあえず向かいますかね?
「カイト、下りろ!」
「ええ、嫌だ!」
「むぅ……重いんだがな?」
「それより宿屋は何処だよ、見つけたの?」
生意気な……。
「見つけたよ、今向かってるんだよ」
「ふぅ~ん。お腹すいた」
それだけ言うと俺に抱きついてくる。
本当に甘えん坊なんだよなぁ……。
これから先、少し厳しく育てないと不味い気がする。
「ハイハイ、宿で部屋が取れたら飯にしような」
「うん!レツ達もペコペコだと、思うよ?」
「そうだったな。レツ中で、新入りと上手くやってるかな?」
「わかんない……上手くやってると良いなぁ」
「だと、良いな?さぁ宿に着いたぞ?どうやらここらしいぞ?」
ここといって、カイトを下ろして宿の前に立った。
「………ここは、兄ちゃん普通なのかな?」
「さあ?わからん」
宿は2階建ての木造で。
まぁ、この町ならこんなもんかな?って感じだが………。
「つ立ってても、仕方ない中に入るぞ!カイト」
「うん………気が進まないけど」
そして、屋度の扉を開いて中に入る。
「すみません……誰かいますか?」
「………………」
「居ないのかな?」
「んな、訳のあるかよ!この時間は忙しいんだろうよ」
「ふぅ~ん。あ!ボクが呼ぼうか?………すみません!誰がいませんかーーーー!」
「………来ないね……」
「よし、一緒に呼ぶか?」
「うん」
「ならせーの」
「「すみませんーーー」!」
二人で叫んで様子を見ていると、ロビーの置くから人が出てくる。
「あら、すみません?呼びましたか……?」
じろじろと俺達を見てくるが、これは何処に行っても変わらない反応なのでスルーする。
「ええ、すみません。ここは、宿屋ですよね?」
「ええ、そうですよ。お泊まりですか?」
「部屋が空いてるなら、出来れば一泊」
「そう、ですか?うちは一泊大銀貨1枚よ?お金……あるの?未だ子供の様だけど?」
高っけえ~!一泊一万か、こんなボロで一万! それに、俺達を見下してるし。
「えっと金ならあるけど……その態度は」
「兄ちゃん、泊まろうよ!お金あるもんね?おばさん!泊まるよ……」
「お、おばさ……そ、そう?なら大銀貨一枚。前払いよ!」
「カイト……仕方ねぇなぁ。はい、おばさん金だよ」
「(本当に持ってたの?それにしても失礼ね!私は未だ、オバサンてとしでもないわよ!)で、で食事は?」
「それはいらない、泊まるだけだから」
「そう!なら部屋の鍵よ。2階に上がって左手の一番奧の部屋よ」
「そう、ありがとう。行くぞ」
「うん兄ちゃん!抱っこ」
「お、お前………仕方ねぇなぁ!ほら……っしょ」
抱っこと言うカイトを抱き上げて、階段を上がり部屋に向かい鍵を開けて部屋の中に入る。
「ほら、下りてくれ。全くお前……甘えるなよ」
「いいじゃん!それより部屋に結界だよね……」
「ま、そうか。なんかさ最近カイト気が利いてるよな!偉い偉い」
カイトの頭を撫でなから、部家の扉の鍵を締めてから結界と遮音の魔法を部屋に捲らせると、空間も拡張する。
「終了……。カイトこれでレツ達を出せるぞ」
「………分かった!」
「出したら飯か……」
「うん!レツおいで……。それと……あっ!この子の名前付けてないっけ?」
「やべぇ、カイト宿探さないとだぞ」
「だね……宿屋は屋空いてるかな?」
「さぁどうだかな。なきゃ仕方ないな、外で野宿だな」
「………ま、どっちでもいいけど……。なんかさ、前の町を出てから本当について無いよね?」
「……そうだな……俺もこれ程、運が悪いとは思って無かったよ」
「に、兄ちゃんが、悪い訳ないじゃんか」
「ん~ま、次を期待しようぜ」
「兄ちゃん、お気楽だよね?」
んな訳あるかよ!こっちは定住先が見付からなくて困ってるつうの!
「ま、まぁな!深く考えると切りがないだろ?」
カイトを抱いたまま街中を歩く。
酒場もないし、道具屋と雑貨屋がかろうじてある感じで、飯を出店も一軒だけか……。
これは本当にハズレだ!
マップを見て宿屋らしき建物を探す。
そして宿屋みっけ!ありましたよ。
とりあえず向かいますかね?
「カイト、下りろ!」
「ええ、嫌だ!」
「むぅ……重いんだがな?」
「それより宿屋は何処だよ、見つけたの?」
生意気な……。
「見つけたよ、今向かってるんだよ」
「ふぅ~ん。お腹すいた」
それだけ言うと俺に抱きついてくる。
本当に甘えん坊なんだよなぁ……。
これから先、少し厳しく育てないと不味い気がする。
「ハイハイ、宿で部屋が取れたら飯にしような」
「うん!レツ達もペコペコだと、思うよ?」
「そうだったな。レツ中で、新入りと上手くやってるかな?」
「わかんない……上手くやってると良いなぁ」
「だと、良いな?さぁ宿に着いたぞ?どうやらここらしいぞ?」
ここといって、カイトを下ろして宿の前に立った。
「………ここは、兄ちゃん普通なのかな?」
「さあ?わからん」
宿は2階建ての木造で。
まぁ、この町ならこんなもんかな?って感じだが………。
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「うん………気が進まないけど」
そして、屋度の扉を開いて中に入る。
「すみません……誰かいますか?」
「………………」
「居ないのかな?」
「んな、訳のあるかよ!この時間は忙しいんだろうよ」
「ふぅ~ん。あ!ボクが呼ぼうか?………すみません!誰がいませんかーーーー!」
「………来ないね……」
「よし、一緒に呼ぶか?」
「うん」
「ならせーの」
「「すみませんーーー」!」
二人で叫んで様子を見ていると、ロビーの置くから人が出てくる。
「あら、すみません?呼びましたか……?」
じろじろと俺達を見てくるが、これは何処に行っても変わらない反応なのでスルーする。
「ええ、すみません。ここは、宿屋ですよね?」
「ええ、そうですよ。お泊まりですか?」
「部屋が空いてるなら、出来れば一泊」
「そう、ですか?うちは一泊大銀貨1枚よ?お金……あるの?未だ子供の様だけど?」
高っけえ~!一泊一万か、こんなボロで一万! それに、俺達を見下してるし。
「えっと金ならあるけど……その態度は」
「兄ちゃん、泊まろうよ!お金あるもんね?おばさん!泊まるよ……」
「お、おばさ……そ、そう?なら大銀貨一枚。前払いよ!」
「カイト……仕方ねぇなぁ。はい、おばさん金だよ」
「(本当に持ってたの?それにしても失礼ね!私は未だ、オバサンてとしでもないわよ!)で、で食事は?」
「それはいらない、泊まるだけだから」
「そう!なら部屋の鍵よ。2階に上がって左手の一番奧の部屋よ」
「そう、ありがとう。行くぞ」
「うん兄ちゃん!抱っこ」
「お、お前………仕方ねぇなぁ!ほら……っしょ」
抱っこと言うカイトを抱き上げて、階段を上がり部屋に向かい鍵を開けて部屋の中に入る。
「ほら、下りてくれ。全くお前……甘えるなよ」
「いいじゃん!それより部屋に結界だよね……」
「ま、そうか。なんかさ最近カイト気が利いてるよな!偉い偉い」
カイトの頭を撫でなから、部家の扉の鍵を締めてから結界と遮音の魔法を部屋に捲らせると、空間も拡張する。
「終了……。カイトこれでレツ達を出せるぞ」
「………分かった!」
「出したら飯か……」
「うん!レツおいで……。それと……あっ!この子の名前付けてないっけ?」
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