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第2章

第16話 滞在先を探そう!

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 それからカイトとレツで、朝飯食って旅支度を済ませるとまた空を飛ぶ。

「なあ、カイト。………レツ重くねぇ?」

 一応、抱っこ鞄にレツ入れてカイトが抱いてるけど……抱えるのは重いよなぁ。

「まあね、でもさぁ~。移動するのはこの方法でしょ?……空の方が安全だし?」
「そうなんだがなぁ~そろそろ、地を歩こうと思ってよ」
「地面、ってことか?」
「そうそう。それだ、歩くのはウザいから乗り物でもと思ってな?」
「ええ、馬車移動なの?嫌だよあれ、前に一度乗ったけど……酔ったし」
「あ、そうだったな。お前酔ったな……。なら、後でなんか考えるよ」
「うん!そうしてよ」

 なら、車?それともバイクもいいかな。
 でも……そっちの方が酔うのかな?
 あ!いっそのことキャンピングカーか!
 でもそれだと目立つなぁ~、安全なのはやっぱり馬車が一番だけど……。
 マップを横目に色々と考える。

 それにしても、何処に行くかな。
 俺の育った領地以外なら、どこでも良いかな。国は、何処でも良いけど……。
 帝国と共和国と公国はヤバイ気がする。

 と、なると……一番安全なのは……海沿いのあの国かな?

「良し決めた!カイト行くぞ捕まってろよ?」

 そう言って、フワフワと飛んでいたのをやめて、突然スピード上げて急発進させ、速度を上げて飛んでいく。

「な、何急に?何を思い付いたんだよぉ~!」

 そして、下り立ったのは小さな町の門の前とは行かないので、少し離れた場所だ。

「はい到着!ここで暫く滞在しようかね」
「に、兄ちゃん!さ、寒い!」
「へ?寒い何でさ?防寒はバッチだったろ?」
「顔、顔が寒かった耳も痛い。レツだって震えてる」

 レツを見ると鞄から出て震えてた。
 ……なんか………すまんな。(笑)

「あ~、お前ら歩け!歩いたら暖まるぞ」
「雑だよ!兄ちゃんはもう」
「ワハハハ。俺に付き合うなら慣れろ!てか、町に入るからな。そろそろちゃんとしろよ?レツは、門の側まで来たら鞄に入れろよ?目立つからな」
「分かった。レツ暫く歩くけど後でまた鞄に入ってね?」
「…………ニャー」

 それは……返事なのか?レツ。
 そして、カイトとレツで町まで伸びる道を歩く。

「なぁ兄ちゃん」
「なんだ?」
「馬車………買うの?」
「なんで?」
「だって、さっき地面がどうのと言ってた」
「ああ、それな。一応考えてるよ?馬居るけどな」
「……なんか物入りだね?」
「なんか、お前………」
「何?」
「主婦みたいだね?」
「………?なに、しゅ……なに?わかる言葉で言ってよ」
「あ~何でもない!しっかりしてきたなと、思っただけだよ。ありがとな!」

 カイトに礼を言って頭を乱暴になで回す。

「むぅ……誤魔化されてない僕?てか、痛いんだけど?」
「ハハハ、気にするなよ。それより、そろそろ門だぞ町にはいるからな。カード出せる様にしておけよ?」
「分かった。レツおいで」
「ニヤニヤ」

 と鳴くと鞄にストンと入る。実にスムーズだ。本当に慣れたね。

「さて、並んで町に入るぞ」

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