母親に家を追い出されたので、勝手に生きる!!（泣きついて来ても、助けてやらない）

第1章

第2話 旅立ち 改稿

　屋敷を出て町の門を抜ける為にてくてくと歩きながら考える。

（さて、何処に行くかな？）

　身一つで出てきたしなぁ～と、のんびり村の中を歩いていると厄介な幼馴染みのダンクが話し掛けてくる。

　チッ！厄介な……と心の中で悪態をつく。　で、俺はダンクには分からないように顔を歪める。
　が、そんな俺の表情にはまったく気付かないダンクは、俺の肩に腕を回して来るとなんか言って来た。うう……キモッ！

「よう！カレスどうしたよ？　相変わらずしけた顔してんなぁ～？　ガハハ！女にでも振られたか？　なんだよ何処の女に振られたんだ？　おいカレス聞かせろよガハハハ」

　ったく、ニタニタしながら下品な事を聞いてくるダンクに嫌気がさすぜ！
　こいつ下品過ぎ…だから嫌いなんだよ。
　声でかいしっ！

「ダンク……別に特に何もねぇよ。じゃあな、俺急ぐから」

　腕を肩に回すんじゃねぇ！
　俺は、お前のダチじゃないんだよ！方に回された腕を振り払って、ダンクに急ぐと言って門に急ぎ足で進むがダンクに再び腕を捕まれた。

「ん、だよ！冷たいねぇ～？　なんだよ、カレス今から狩にでも行くのかよ？　なんだよ、俺も連れてけよ？」

　ったく！しつこいんだよ！
　うぜぇし、がめついんだよお前！
　俺の狩った獲物は、隙あらばかっ拐うしな。こいつの所為でさんざん損をしてるし。
　だがそれも今日までだくそっダンク！

「離せよダンク、別に狩なんて行かねぇよ。俺は急ぐんだ。ダンクお前に一言忠告するぞ、お前しつこいとモテないぞ？　じゃぁな、アバヨ！」

　それだけ言って、ダンクの手を振り払っい逃げるように町の門を出た。

「お、おい！どこ行くだよカレス！おい！」

　カレスが走り去るその後ろではダンクが何か叫んでるが……そんなもん知るかよ！

　カレスは兎に角、町から離れようとただひたすら走った。　

　門に立つ顔見知りの門番にも挨拶もせずに、もうダッシュして門をすり抜けひたすら走ると少し離れた場所まで来れば、息が切れ疲れて止まってしまい道に座り込んで息を整えた。

「ハァハァハァ、ッ、ハァハァ。み、水くらい持ってくれば…よ、良かったかも……」

　い、息ができねぇ～。全力疾走すると疲れる。
　その場で暫く座り込んで休み、息を整えてカレスは再び立ち上がり町とは逆方向へと歩きだした。

「さて！　しばらくは気ままに旅するかなぁ～？　それなら、もう少しランク上げないとなぁ～。フフフそれなら、次の町に行ってランク上げしますかね？　だけど……このまま道也を行ってもつまらんな！」

　ぶつぶつと呟いてカレスは腕を組み考える。

　……ふむ…よし決まった！

　森を抜けて、ゴブとかコブとかボブとか色々狩りながらいくかな？
　そして、街道から外れて森の中に入り獲物を狩りながらひたすら、山越えをするカレスだった。

　何せ俺には便利スキルがあるからな！
　これを使って行けば、この先なにも困る事はないだろうよ…多分な！

　お袋…あんたこの先、金に困っても絶対に俺はあんた達を助けて遣らないからな！覚悟しろよ。
　生活能力が全く無いのになにが出ていけだ。ふん！